臨床教育専攻科Blog

【臨床教育専攻科】2年生は教育実習中!

2015年06月18日臨床教育

臨床教育専攻科では、ハイレベルな「臨床能力」と、「教育力(伝える能力)」を養います。
教育関連科目では、「教育心理学」や「教育技法」などを学び、2年次にその集大成として「教育実習」を行います。

教育実習の期間は2週間。全国各地にある教育実習協力校(あはき師養成施設)へ行き、「授業聴講」と「教壇実習」を行います。
教育実習協力校の多くは、学生の出身校や本校の卒業生が在籍している学校であることが特徴です。
はじめの1週目は、「授業聴講」。授業に参加し、教員の授業の進め方、展開方法を観察します。
2週目は「教壇実習」。教育実習のメーンとも言えます。事前に授業計画を立て、学生の前で授業を行います。

東京衛生学園にも1名の学生さんが、教育実習生として、東洋医療総合学科1部・2部の教壇実習を担当。
その様子を一部ご紹介します。
 

座学の授業は、1年生「人体の構造と機能Ⅱ」。テーマは関節。国家試験にも出る大事な部分です。

骨と骨は何を介して、どのようにつながっているのか。「練習で、もう一生分は関節を描いたかも…」という、関節の図をホワイトボードに描きながら、関節頭、関節窩、滑膜、線維膜など、関節を構成するキーワードを整理しながら伝えていきます。

「関節唇」という特異な構造をもった関節については、思わぬアイテム(けん玉と粘土)を用いて解説。インパクトを残しつつ、「なるほど!」と腑に落ちる演出で、教室の雰囲気も和らいでいました。
 
 

実技は、2年生の「あん摩指圧実技Ⅱ」の授業。
本校の教育実習(実技授業)ではテーマの指定がなく、教育実習生が教える手技を決めます。選んだのは、「手掌把握圧迫法」。
「『手当て』の語源は、患部に『手を当てる』という言葉が由来。手を身体にあてるだけで、身体の好・不調を掌から感じることができる。あてられた方は、身体がすっと楽になったり、筋肉の強張りがとれたり、心まで楽になる作用もある。そんな手の力をみなさんにも味わってほしい』という思いから、この手技を選んだそう。

実技に移る前に、簡単な体操から。身体を上下を揺らして、余分な力を抜き、身体をほぐします。
デモンストレーションを経て、学生さんの実践へ。各ベッドをまわり、手の角度、力の加減など一人ひとり丁寧に指導しました。
 

全国各地の学校で、専攻科の学生さんが奮闘中です!
教育実習も残りわずか。学生さんたちの帰りが待ち遠しいです!