東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 片手挿管

2015年05月29日授業の様子

1年生の鍼実技が始まってもうすぐ1ヶ月が経ちますが、東京衛生学園専門学校の鍼実技は相変わらずの基本の確認ってことで、TP(トイレットパーパー)に鍼を構えております。

で、やっと鍼の持ち方、構え方、姿勢の内容を覚えて再現できるようになってきており、ペア(うちではバディと呼んでいます。海猿的に)同士でお互いに確認をしております。が、こればかりやっているわけではなくて、地味~に新しいことをやっております。それが片手挿管です。

一般の方って鍼治療のハリを見たことないと思いますが、恐らく縫い針や注射針のイメージで、刺す様子は爪楊枝をカットしたフルーツにブスッとやるような感じで思っていると思います。もちろん、そんな刺し方の針もあるのですが、日本の多くの鍼灸師は鍼管(しんかん)と呼ばれるハリ刺し用の短いチューブを使用します。金属製のものやプラスチックのものがあります。

手元をアップするとこんな感じ。ステンレス製の鍼管を右手に持って、その中から鍼の尖端が出ているのが見えるかな。写真サイズの問題でこれ以上大きくできない(-_-;)


その鍼管に片手で鍼を入れて、刺すことができる状態にするのが片手挿管です。みんな、TPを立てて練習中。


この片手挿管を1分間に15回出来ないと、2年生にはなれません(-_-;)!
毎年、1年生は必死で練習します。泣く人もチラホラ。でも、2年生になればあっさりやってしまいますし、3年生になれば1年生の時の苦労も忘れて(笑)、手元も見ずに出来てしまいます。まー、そのくらいの技術がないと鍼するときに困ってしまいます。

1年生の地味~な練習は続きます(笑)