東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 血圧測定

2015年06月12日授業の様子

むか~し、昔、鍼灸師は血圧を測ってはいけないという時代がありました。
今では家庭で自分で測ることもできる自動血圧計も普及しておりますので、本当か?って思う人もいるかも。

写真:私に気付かず打合中(笑)


写真:気づいた(笑)


お医者さんが行う行為のことを医行為(いこうい)といい、お医者さん以外の人が行うと捕まります。どんなことがあるかと言えば、診断ですね。診断とはお医者さんが患者さんを診察して、健康状態や、病気の種類などを判断することです。判断するということは、あなたは〇〇病(病名)ですと言えるという事です。鍼灸師が血圧を測定して、基準値より高い場合に、あなたは高血圧(病名)と言ってはいけません。



診断するのと血圧を測るのは別なことなのですが、このへんがちょっと複雑な時代があり、鍼灸師は血圧を測ってはダメ!と解釈されていたようです。でも、2005年の介護保険制度が始まってから、このへんの内容が整理されて、血圧測定、体温測定、爪切り、擦り傷などの処置は行っても大丈夫というお墨付が厚生労働省から通知されました。



ってことで、血圧測定は今では鍼灸師として当然できなければいけない技術であり知識です。本校では観察と記録という授業の中で徹底的に血圧測定を練習します。今年からこの授業をミッチェルこと渡邉先生が担当しています、助手を務めるのは小林先生。

写真:渡邉先生、小指立ってます(-_-;)。


鍼や灸の実技といっしょで、血圧測定も練習が必要。
学校で使用するのは、昔ながらの水銀式血圧計ですからね。何度も何度も練習が必要です。

治療院に自宅にも水銀式血圧計完備 専任教員 高橋大希