東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 初めて自分に鍼を刺す

2015年08月29日授業の様子

今年の夏は暑かった(-_-;)。暑いのは好きなのですが、夜寝苦しいのは何とも…。私のマンションはコンクリート造りの最上階角なのですが、日中の暑さで部屋が温まっていてクーラーガンガンでも涼しくならない恐ろしい部屋なんです。

あっ、そんな話がしたいのではなく、そんな夏が終わって夜の1年生は授業が始まっています。昼のクラスは9月からです。ちなみに、夜は一日2コマの週6日。昼は一日3コマの週5日の授業なので、昼夜同じ授業を行うには夜のクラスは長期休みが短くなってしまいます。

あー、だからそんなことが言いたいのではなく、ついに1年生が自分の足に鍼を刺しました(-_-)/

写真:ヤヒロさん、こっち見なくていいから(笑)


実技教育に徹底的にこだわる東京衛生学園では、入学してからこれまで地味な基礎中の基礎の練習をやってきたのです。他校の早いところだと6月には自分の足に鍼を刺したりするのですが、うちの教育は違うんです。ひたすらTP(わかりますか?笑)に刺しながら姿勢や鍼の持ち方をチェックされ、夏休みには大量の宿題をこなし、やっとこさ自分の足に鍼を刺しました。



最初の鍼って緊張しますよね。でも、これは教える側もなんですよ。とくに、鍼は痛い、お灸は熱いというイメージがどうしても先行してしまう為、一番最初に恐怖感を覚えるとそこから練習していくのは大変なんです。まずは技術よりメンタルの問題になってしまうから。なので、痛み感じずに刺せるように慎重に慎重に基礎を確認しながら、自分の足に刺してみます。ちななみ、こういう時にびびっているのは大抵男性です(笑)。痛がるのも男性(笑)



さて、長い時間をかけて基本を確認してきた1年生。今日自分の足に鍼を刺したばかりですが、来週からはバディ(ペアね)の足で本格的に練習開始です。今日刺したばかりなのに、ここまで時間をかけてきたのに、もう他人に刺すの、と思うかもしれませんが、ここまで時間をかけてきたからこそ、ここからが早いんですよー。結局、基礎をしっかり学ぶということは最も近道なんです。近道を最短でいくから、うちの学生さんは上手いのです。あっ、誤解するといけないので説明しますが、この近道、近いけど急ないばらの道ですからね(笑)。なんの準備もなしに行こうとすると、大ケガします(笑)。私の推薦図書の一つに『NARUTO -ナルト-』(週刊少年ジャンプ 岸本斉史)がありますが、その第68巻653話に次のようなセリフがあります。「俺が知りてーのは楽な道のりじゃねぇ。険しい道の歩き方だ」 。うちの学生さん達は喜んで(笑)険しい道を歩いています。