東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 夏休みの宿題その2

2015年09月12日授業の様子

9月3日のブログ「夏休みの宿題」で、タイトル通りの内容を紹介したのだが、宿題はお灸だけでなく鍼もあったのでした。そしてこの鍼の宿題は、今年初めての内容となります。

写真:TPに鍼が刺さってます。ここだけ見るといつもと同じ。


東京衛生学園専門学校で仕事をすることになってから鍼灸の実技教育一筋でやってきました。少しでも鍼と灸が上手くなるにはどうすればよいのかだけを考えてきましたが、ここ何年か、国内外の上手いと言われる先生方にある共通点があることに気付きました。とくに中国の先生方、いや正確には中国鍼を使用する先生方を見ていてなるほどなーと思うところがありました。

写真:キレイに整列。正確がでますねー。


中国鍼とは中国製の鍼ですが、日本の鍼とは刺し方が違います。日本の鍼は鍼より少し太い鍼管(しんかん)というチューブを使用して刺すことが多いのですが、中国の鍼はそのまま刺します。カットしたリンゴに爪楊枝を刺すように。また、中国の臨床現場(病院)などで使用される鍼は、日本で使用されている鍼よりもだいぶ太いです。これは、鍼灸が今日まで発展してきた文化の違いでもあります。

写真:アートがここに(笑)


うちの学生さんのお灸が上手いのは有名です。あっ、鍼も上手いですが。しかし、このお灸が上手いというレベルは、2位以下を大きく突き放しての1位で、ぶっちぎりの上手さです(笑)。だから誰がみても上手いとわかる。でも、正直、鍼のほうはただの1位なんですよね。見る人が見ればわかる1位。残念ながらぶっちぎりの1位ではないのです。で、それが私は嫌なのです(笑)。だから、日々授業内容を工夫します。そして何より自分自身が日々臨床を行い、腕を磨いています。

写真:(-_-;)。これは…ハラダか?(笑)


そんなこんなの夏休みの鍼の宿題です(笑)

私の愛読書の一つに『グラップラー刃牙(バキ)』(秋田書店 週刊少年チャンピオン 板垣恵介先生)があります。強くなることを目的とした格闘漫画の金字塔で最高傑作ですが、その39巻に主人公刃牙(バキ)の次のセリフがあります。

「より明日強くなるために今日をもっと そして辿り着いた今日だ」

このセリフ、そっくりそのままいただきます(笑)

「より明日上手くなるために今日をもっと そして辿り着いた今日の臨床と教育だ」です。

写真:宿題をやってくるのも大変ですがが、チェックも大変。だから私はしません(笑)