東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 やってて良かった長野式

2016年02月17日卒業生だよーん

この背中を見てわかる人はズバリ私のブログが大好きな人ですね(笑)


はい、ってことで『長野式研究会&w-key net』代表の村上裕彦先生に実技指導に来て頂いております。あっ、本科の授業はもちろんですが本日は臨床教育専攻の授業の様子になります。

九州は大分に長野潔先生とういう鍼灸の名人がおりました。手首の脈を診るだけで、体の状況を当てていき、過去にどんな病気をしたのか、今薬を飲んでいるか、妊娠しているかなんかもわかったそうです。しかしとても難しい脈診というこの技術、簡単に身に付けることはできません。しかし、1人の女性鍼灸師が長野先生が脈で診ている情報をお腹を中心とした全身の反応(圧痛や硬さ)に置き換え、長野先生と同じように治療できる方法にまで進化させました。世界中でこの治療法を教えているのが松本岐子先生です。そして松本先生とは兄弟弟子にあたり、長野先生と松本先生を師と仰ぐのが村上先生です。お二人の治療を日本に広めた第一人者ですよ。


そして、そんな村上先生をお手伝いするのが本校の卒業生で教員助手の小林先生の同級生である石井弦先生です。まー、簡単に言うと村上先生の弟子ですね。まさかこんな日が来るとは、学生中には夢にも思いませんでした。


学生さんは村上先生の作ったカルテ(このカルテの原本は英語版で松本先生が作成したものになります)を授業の前に記入してきております。自分の体の状態の。そしてそのカルテを村上先生が確認しながら、体の不調の原因を探り、講義と実技を交えて解説され、その後下の写真のように個別にアドバイスをされていきます!


石井先生も同じように指導にあたります。石井先生…。ふだん下の名前を呼び捨てしているので変な感じ(-_-;)。


そうそう、そしてこの授業の重要人物の一人が嶋津智裕先生。嶋津先生も本校の卒業生で石井先生の先輩にあたりますが、東洋医療総合学科学科長の波田先生の同級生。そして本校で村上先生が実技指導を初めて担当していただいた年に教わった学年になるんです。嶋津先生も臨床経験10年以上のベテラン開業鍼灸師です。


この授業は大ベテランの村上先生に教えて頂くのだけが目的なのではなく、村上先生に教わった中堅の先生(嶋津先生)には基本的なところを指導して頂き、そして村上先生に登場して頂くというスタイルをとっています。鍼灸というのはどうしても技術がともなう治療法な為、名人やベテランの先生だからできるんじゃないの?って思われることがよくあります。そこで、しっかり学べばそんなことは無いということ、そしてなぜ自分はこの治療法を実践しているのか(選んだのか)というところも授業では紹介して頂いております。鍼灸には名人技と呼ばれるものも存在します。でも、しっかり学べば誰でもできるものだって山ほどありますし、そんな経験を積み重ねていくことで、いつしか名人と呼ばれる技を身に付けた状態になっていっているような気がします。そんなことも授業で学生さんに伝えたい。だからこんな実技の授業もあったりします。

不器用だから?センスがないから?、プププ(笑)。笑わせないで頂きたい。まずは練習してみなさいよ。そんな言い訳しないで。そしてそんな言い訳をさせないのが鍼灸師を育てる東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科の授業です。