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【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】　2015年度卒業式＆謝恩会(T_T)

2016年03月15日イベント

2015年度卒業式が滞りなく終了しました。

「東京衛生でよかったです」。

卒業式、謝恩会、二次会、そして始発まで残っていた三次会（笑）、メールやメッセージ、何度も言われました。何度も。
教員冥利に尽きる、いや東京衛生学園専門学校の専任教員冥利に尽きます。うちで仕事していて、これ以上嬉しい言葉はなかなかないです。ホントに。言われる度にうるっときてやばかった。実技ばっかり教えてきて１５年目の節目の年。いろんなことを考え、そして思い出しました。

写真：夜の３年生


東京衛生学園専門学校で過ごした３年間はいかがでしたか。

私の哲学書の一つに、漫画『め組の大吾』（曽田正人 小学館少年サンデーコミックス）があります。
幼い頃に巻き込まれた火災の経験からで消防士になった主人公の朝比奈大吾の成長物語。そんな大吾が危険の第一線であるレスキュー隊に志願した面接で言ったのが次ぎのセリフです。

「英雄になろうとしてはいけない。消防はチームワーク…一人では成し得ないことも、隊員が一致団結することによって可能になります。」

学校って、チームワークなんです。
教育って、チームワークなんです。

どんなに私が頑張って１年生の基礎実技を教えても、学生さんにその気がなければ努力もしないでしょう。そして２年生になってた学生さんには、私が１年生で教えた基礎を伸ばしてくれる授業をさらに展開してくれる先生がいないと結局身に付かないんです。そうして体に染み込んだ技術を、今度は３年生の実技授業で応用として叩き込んでいく。その爲には非常勤講師の先生がいないと形にならないんです。

写真：臨床教育専攻科


卒業間近の授業で、ある学生さん達に質問されました。
「開業している先生方、授業教えにくると損（収入として）しませんか」と。

超してますよ（笑）

９０分１コマ担当して頂いて、ぶっちゃけ１万ちょっとです。１日中授業して頂いたっていいとこ４コマ。まー、いっても５万円です。
新米鍼灸師ならそれでもいいですが、うちの非常勤講師の先生ですよ！
これが治療院で仕事していたら一人治療して５０００円として、１０人治療すればいってしまいます。午前中で稼げる金額です。

じゃ、何で授業に来て下さるのか。

学生さんの爲、学校の爲、そして業界の爲。
それだけ。

そんな気持ちだけでうちの学校の教えてきて下さる多くの非常勤講師の先生方。謝恩会はもちろん、二次会までほとんどの先生が参加して下さり席を隣にして、卒業を祝い、卒後のアドバイスをしてくれる。そんな先生方にみなさんは囲まれて３年間学んできたんです。学校に感謝なんかしなくていいけど、みんなの爲に授業をしてくれた、謝恩会に参加してくれた先生方へのご恩は忘れずに。一人で仕事をする鍼灸マッサージ師というこの職業が、いかに多くの人に支えられているのか、それがわかるのはもう少し時間が経ってからかもしれないですね。

写真：諸事情により、一番偉い先生が最前列の中央にいます（笑）


さて、卒業生のみなさん、改めまして、ご卒業おめでとうございます。
東京衛生学園専門学校で過ごした３年間はいかがでしたか。
卒業卒業言っても、３月３１日まではまだまだ皆さんはうちの学生さんです（笑）。学校に来てもいいんだよ。
でも、４月からは一人の鍼灸マッサージ師として、この業界で生きていくことになります。夢に向かってのスタートではありますが、大変な道のりでもあります。理事長の卒業式のあいさつではないですが、困ったことがあったらいつでも学校に来て下さい。
困ったことがなくても遊びに来て下さい。

皆さんと共に過ごした３年間は本当に最高でした。