東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 1年生お互いにお灸開始2016

2016年07月05日授業の様子

1年生がお互いの体にお灸をやり始めた。
鍼灸学校なんだから当たり前だろ。と思うかもしれないが、そんなことはない。お灸=熱い、のイメージがまだまだ根強いこの日本で、鍼灸学校の学生さんとはいえ初めてのお灸はドキドキでしょう(笑)

昼1年の様子。ミチコ髪を短くしました。かわいい♪


ミチコのお灸を受けてるゴンちゃんは、内容をしっかりメモ中。


お灸の練習とは、①灸自体を上手に作る練習と、②実際に体の上でお灸する練習の2つに分けられます。
①は人の体の上で練習する必要はなく、本校では竹の上で練習している。ここで求められるのは、熱くないお灸の作り方で、形、大きさ、硬さなどの要素に、実際の臨床を意識してスピードや手際の技術も求められる。②は体の上にお灸を置くことから熱の緩和の仕方まで。これは竹では練習できない。

クラスでいっせいにやるとこんな感じに。


通常は①が出来るようになってから②の練習を行うことがほとんどです。多くの鍼灸学校がそうでしょう。いや、近年はお灸をほとんど練習したことがないという「きゅう師」に出会うこともあるので、それすらもしていないことが考えれらる。このブログを見てくれている鍼灸師のみなさんの学校はどうだったであろうか。これから鍼灸師になりたい受験生の皆さんは、希望の学校が本当に「きゅう師」として育ててくれるのか確認したほうが良い。

夜の1年生。ウサマルがお灸してます(笑)


こちらはハルナ。隣にヤナギサワさん。2人とも手際良し!


さて、それでは実技校として名を欲しいままにしている本校はどのように教えているのか。①をやってから②をやるという考え方は、気持ちはわかるだが、①の内容というのは半年やそこら練習して身に付く技術ではない。そこで本校では1年生の鍼灸基礎実技Ⅰ、2年生の鍼灸基礎実技Ⅱ、3年生の鍼灸基礎実技Ⅲという科目で3年間かけて徹底的に①を上手にする。そもそも鍼灸師としての技量を身に付けるはずの学校なのだから①を3年間かけて練習する必要があると考えるからだ。

夜も同じようにみんなそろってやってます。


カイトもまじめにやってます(笑)。

しかし、そうすると、いつまでたっても②が練習できないことになる。だって熱いお灸だとみんなお互いに受けたくないから。でもね、今は工夫次第で未熟な①の技量でも②が練習できるのだ!ここまで言っておいて東京衛生学園における灸実技の具体的な方法はブログには書きませんが(笑)、練習と工夫次第で鍼灸の技術は3年間で限りなく伸びるのだー。