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【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 松本岐子先生セミナー報告 その1

2017年05月16日イベント

ついにブログ公開!

新年度スタートして入学しきからのバタバタ続きでGWに突入してサンフランシスコでセミナーやっていたのもあり、ようやくこの記事をアップすること。いやー、ブログアップの問い合わせもありましたので、本当にお待たせしました(笑)。先月4月8日の土曜日、松本岐子先生による臨床実技セミナーを本校の同窓会である掌友会主催で開催することができましたー!やりましたー(T_T)嬉しい。

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松本岐子先生を知らない鍼灸師はいないだろうが、学生さんはいるかもしれないので一応説明しましょう。
松本先生を知るにはまずは故長野潔先生を知らねばならない。九州は大分で開業していた鍼灸師ですが、東西両医学の融合を試みて体系立てた長野式治療法を作られました。西洋医学の診察情報を東洋医学と合わせて用いるその治療は、脈診と呼ばれる手首の脈を診ることで、身体を情報を読み取り、必要なツボを導き出します。まっ、鍼灸業界的には名人って方です。で、この治療の要となる脈診なんですが、実はなかなか難しい。誰もが習って明日から同じようにできる技術ではありません。

そんな長野先生独自の脈診情報をお腹などの診察に置き換えたのが松本岐子先生です。

モデル患者さんの腹診をする岐子先生。
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例えば、長野先生が脈を診て、「速くて緊張しているけど指に感じるのはとても細い」と感じたら、そこから身体がどんな状態なのか、どのツボを使えばいいのかを導きだすのですが、松本先生は「長野先生が、速くて緊張しているけど指に感じるのはとても細い脈」と言った時には、お腹のお臍の近くに圧痛や硬結が確認できるよ!って感じです。お腹を触る腹診は、患者さんが触られて痛いかどうかわかるので、脈診に比べて習得しやすく再現性も高いです。

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岐子先生がモデル患者さんを治療しているとき、会場の参加者が見やすいように先生の手元などをカメラでスクリーンに映し出します。そして、モデル患者さんにマイクを持っていったり、先生が説明したところに印(シール)を付けたり、先生が必要な鍼を手渡したり、先生の代わりお灸したり、そして、その内容を板書したりと、先生の周りを5名のスタッフが囲みます。スタッフは普段、岐子先生の勉強会に参加している方々。
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そんな長野先生の治療法を独自に進化させた岐子先生の治療は「Kiiko style」と世界で呼ばれています。世界っていうのは、岐子先生はハーバード大学医学部(Harvard Medical School)で教鞭をとり、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アルゼンチンなど世界12カ国でセミナーを実施しているからです。世界中から「Kiiko style」を教えて欲しいって声があるってことですよ。凄くないですか!やばくないですか!
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今回の特別講演会では合計3名の方の治療を見せて頂きました。その中で使用されたツボの使い方に岐子先生が考えた「DLPFC賦活治療」というのがあります。DLPFCとは、Dorsolateral prefrontal cortexの略語で背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)のことです。おでこの上の左側にあります。このDLPFCが慢性腰痛の患者さんに共通して衰えており、体積の減少や活動の低下が見られるという報告があり、昨年はNHKスペシャルでも取り上げられました。
岐子先生は、DLPFCは痛みの神経回路を抑制し、神経の興奮を鎮める指令を出すところなので、腰痛のみならず他の痛みにも効果があるのでは…とうこところから西洋医学と東洋医学を組み合わせて独自の痛み治療を作りました。それが「DLPFC賦活治療」です。今回はその「DLPFC賦活治療」を紹介しながらモデル患者さんの治療が行われました。
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詳しく知りたい方は『医道の日本』2016年7,8,9月号と2017年4月号を読みましょう。
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一人目のモデル患者さんの情報は以下になります。あんまり細かいことをブログに載せても専門すぎるので、わかる人だけ読んでちょ。参加した方は当日の板書と合わせてご覧ください!

51歳 女性
<主訴>慢性リウマチによる関節痛
    部位…手指、手首、肩関節~上腕、膝・膝の裏、足趾、後頚部
<既往歴>
小学4年生:竹馬から落下し後頭部強打、その後に高熱を出した
37歳:帝王切開
43歳:関節リウマチ→その後、自然に緩解 
49歳:胆石
<その他>
仕事:デスクワークで眼は非常に疲れている
<家族歴>
父:糖尿病
祖母:心臓病(ペースメーカーを入れていた)


岐子先生の治療内容 その1
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岐子先生の治療内容 その2
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岐子先生の治療内容 その3
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こちらの患者さんは、私の知っている方の知り合いだったのですが、いらっしゃった時には杖をついて、途中おぶってもらっていらしたんですよ。それが治療中に足の痛みが和らぎだして、嬉しくて泣いていました。治療を終えて帰る時にはなんと階段を杖もつかずに一人で歩いて帰っていかれました。

すごくないですか。
松本先生!
そして鍼灸!鍼灸!はーりーきゅー(^O^)/

ってことで結構なボリュームの記事になってしまいましたので、二人目の治療からは次回のブログをご覧下さい。必見ですよ!
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