東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】東京衛生3年生の基礎実技2017

2017年05月22日授業の様子

「鍼灸基礎実技」という科目があります。名前の通り鍼灸の基礎の実技を習う授業です。この基礎実技の後には応用実技が当然あります。

 
ほとんどの学校が基礎実技を1年生か2年生に終えて応用実技になるのですが、職人育成で名高い東京衛生学園専門学校は違います。

写真は3年生が腰に灸頭鍼をしているところ。


灸頭鍼(きゅうとうしん)とは刺した鍼の持ち手部分(鍼柄:しんぺい)にお灸をつけて燃やす方法です。鍼と灸の両方の効果を一度に得られる方法ですが、鍼の刺し方、お灸のつけ方がしっかりしていないと事故につながります。
 
東京衛生は基礎実技が3年間あるので、鍼灸基礎実技1、2、3となります。だから3年生は鍼灸基礎実技3ってことになります。


応用の前に習うから基礎。
じゃ、基礎って何の基礎。ほとんどの学校は3年間の実技授業の中の基礎。
じゃ、東京衛生の基礎は何か。
鍼灸師に必要な基礎です。鍼灸師に必要な基礎だから、3年間基礎を学ぶ。在学中に基礎練習を欠かさない。

アヤノちゃーんが肩に灸頭鍼をするところ。

 
鍼を刺すより灸頭鍼のほうが難しい。
腰に刺すより肩のほうが難しい。
だから肩に灸頭鍼はかなり難しい。
だから、灸頭鍼ができる!っていうのは、体のどこにでも、安全に、効果的にできて、できる!っ言えます。

つまり灸頭鍼にとってはそれが基礎。

 
もちろん本校の授業に応用実技もありますよ。でも、だからと言って鍼灸師に必要な基礎実技が在学途中で身に付くほど程、鍼灸の基礎は簡単じゃない。
基礎って言われるもののレベルは人によって、学校によって違います。
そして、応用とはすべて基礎に影響してきます。学生中だからこそ、徹底的に基礎。

1年生の基礎実技担当が教えた基礎を2年生の担当が引き延ばし、そして3年生の担当が仕上げに入る。基礎を身に付けるには時間が必要なのです。