東洋医療総合学科Blog

【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】27期 今年の1年生の鍼灸実技

2017年09月08日授業の様子

楽しかった夏休みも終わり、学校はいつもの日常に戻っております。
4月に入学した1年生は、東京衛生の鍼灸上達特別プログラムがスタートして約半年経ったってことになります。夏休みも休むことなく、毎年恒例の宿題が。

どーん(笑)。夜の1年生の。


鍼を50本トイレットペーパーに刺してきます。
最近、SNSやYouTubeなどでも、鍼の練習方法を紹介している動画を見かけます。

動画や写真をアップするのって、とても難しいのですけどね。とくに動画は。
学校の先生は授業でよく配布資料(テスト)などを配りますが、プリントに間違いがあったりすると致命的ですよね。「教科書のわからないこと(難しいところ)を補足する為に配布資料を配るはずなのに、教科書と違うことが書いてあったり、間違ったりしたら、ホント、無駄な資料です。おかしな写真や動画をアップすると、ネット上に自分の恥ずかしいのが残ってしまいます。まー、私のこのブログも同じですからね。いつもそのへんを気を付けているわけです。

で、何が言いたいのかというと、「鍼を50本トイレットペーパーに刺す」のには細かいルールがあるのです。
なぜ、鍼を50本トイレットペーパーに刺すかって、それをすることで鍼が上手くなるからやってもらっているのですが、その刺し方を間違うと、ただただ時間の無駄になってしまいます。


本校の場合、どこのメーカーの何て商品名とトイレットペーパーを使用するのか、からルールがあります。
当然、使用する鍼のメーカー、素材、太さ、長さにもルールがあり、鍼の刺し方にもルールがあります。
このルールを守ることで、技術が上達するのです。

あなたが野球をやっていて、ポジションはピッチャーで、球を早く正確なコントロールで投げれるようになりたい!って思っているのに、的(キャッチャー)に向かって大きなボール(例えばバレーボール)を投げても正確なコントロールが身に付くとは思えないし、早い球を投げたいからって試合でキャッチャーに近づいてもダメですよね。

鍼は刺せば刺ほど上達します。それは間違いないです。いつの時代も。
でも、刺し方が間違っていれば上達しませんし、間違ったやり方で多くの鍼を刺すより、正しいやり方で集中して少ない鍼を刺すほうが全然上達します。当たり前ですが。その上で、いっぱい刺しなさいってことなんです。

写真:腰にお灸しているライちゃん。


さてさて、宿題は鍼だけじゃなく、もちろんお灸もやってきて頂きました!ってことで、ある程度の基礎が出来てきたので、さっそくお互いの体で練習開始。やはりトイレットペーパーに刺すよりも人に刺したほうが上達しますし、お灸も竹の上で練習するより人で練習したほうが上達します。

夏休みまでの地味な練習もひと段落。1年生の鍼灸実技はどんどん楽しくなるよー。