東洋医療総合学科Blog

馬医

2013年11月19日大希のつぶやき

韓流ドラマである。
鍼灸師、鍼灸学校の学生さんなら皆知っている(はず)ものに、『宮廷女官チャングムの誓い』(以下チャングム)、『ホジュン 宮廷医官への道』(以下ホジュン)があるが、まー、その第3弾と言っていいだろう。そのBlu-ray&DVDが発売されましたー!やったー!
知らない人の爲に説明しよう(笑)
チャングムは、朝鮮王朝第10代国王時代に国王の母を毒殺した疑われ、その陰謀を知ってしまった爲に殺されてしまった宮女の娘の物語。宮女とは宮廷に仕える女性のことですが、その母の遺志を継いで宮女の役職の一つである料理日人の長(国王の食事を作る)なることを夢見る。そして料理長には代々伝わる秘伝の書があり、そこに母の無念を記すことを目的に。しかし、そこには新たな陰謀が渦巻き、料理人どころか宮廷からも追い出されてしまう。その後、食と医という切っても切れない関係から医女(女性のお医者さん、当時の漢方医、鍼医)になり、ついに宮廷に復帰、その後料理長になる夢も叶え、最終的に国王の主治医にまでなっていくというストーリー。
見たことない人は損しているよ。
ホジュンは、許浚と書きますが、李氏朝鮮時代の医書『東医宝鑑(とういほうかん)』の著者をモデルにした物語。東医宝鑑は、1613年に刊行され、朝鮮で非常に有名は医書とされ、中国・日本の広く伝わりました。2009年、ユネスコが主催する世界記録遺産にも登録されています。世界遺産に登録が良いか悪いかわかりませんが。ホジュンもざっくる説明すると、国王の主治医になっていくお話しです。
これら二つのドラマには、、なんと鍼治療のシーンが多く登場することで鍼灸師達の間でも話題になりましたし、韓流ドラマ好きの奥様方の間では当然話題になったのでした。鍼灸やツボに関すること、食事や漢方といった専門的な内容が非常に多く出てくるのですが、登場する『鍼』が当時の再現&ドラマ的にか、非常に太かった爲に、鍼治療の鍼ってあんなに太いの?ともよく質問されたりと、こちらも話題に。ちなみに、私はその話題で持ちきりの時に、実際に韓国の病院に見学にいったり、チャングムテーマパーク、許浚博物館にも見学に行ってきました!
 
写真:チャングムテーマパークにて。チャングム役のイ・ヨンエさんの特大パネルと。
 
写真:医道の日本の掲載記事。平成21年12月号掲載。いっしょに行った先生方は、病院やら大学やらの見学報告の記事を書いたのだが、私だけ学術的には関係ないチャングムテーマパークの報告…。まっ、おいらなんてそんな役柄さ(笑)
 
でー、馬医(ばい)はと言いますと、チャングムのイ・ビョンフンが監督のドラマで、私も詳しくは知らないのですが、馬医、つまり獣医さんから国王の主治医になっていくという、チャングム、ホジュンと同じ方向性のドラマのようです。でも、チャングムとホジュンも全く違うストーリーで非常に楽しめましたので、馬医も非常に楽しみ。つーわけで、お時間のある方は是非見て下さい。私は年末にゆっくり見てみます。