東洋医療総合学科Blog

川上さんの本

2014年07月22日ももクロ

川上さんの本が発売されましたね。
 
川上さん。
 
皆さん読みましたか?
 
本の後半は以前雑誌に掲載されたものに加筆修正したものでしたので、メインは前半ってことに。
 
写真:うちのコロ助。甲斐犬の虎毛。かわいいでしょ。文章には無関係だけど(笑)
 
さて、学校の先生をしている私も、一応、人を育てるという仕事をしているわけですが、共感できる点が多々ありましたので、紹介してみます。
 
『何十回のレッスンよりも、1回の現場を体験させたい』
 
これが、最初におー!っときたところですが、まさに鍼灸もいっしょ。本を読むより、実物を見るより、自分でやってみる。もちろん、自分でできないことは、見てみる、見れないものは、本で知るしかないのですが、これは本当にそう思います。以前、東京衛生学園専門学校の授業の目玉の一つである臨床実習が他校とは全然違うことを紹介しましたが、まさに、それです。在学中に、先生が見守っていてくれるところで、実際に施術をする!これが、卒後どんだけ生きてくるか。体験した人、させた人にしかわかりませんねー。
 
『時間と労力は、かければかけるほど面白いものができる』
 
これは、学校の先生やっていると本当にそう思います。そうです、授業ですよ!学校の授業時間って限られています。実技の上手くしたいなら時間を増やす必要がある。でもそれには限界がある。そうすると、いかに時間内で工夫していくかが重要になってくるわけで、そうなると最後は労力になるんです。どんだけ手をかけるかです。植物育てるのもそうだと思う。そして、時間をかけて労力をかけたほど、学生さんの実技レベルは劇的にアップします。そうなると、翌年はさらに上手に、その次の年はもっと…となってくる。これが面白いんです。とくに1年生の授業はたまらない(笑)
 
『早い段階で、「できないことはない」というのを体に覚えさえたかった。…大きくなったときに「○○じゃなければ絶対にできない」という感覚を持っていたら、仕事をしていく上で障害になります』
 
そうなんです。私達は神様じゃないのです。どんな病気も治せるわけではないのです。必ず自分の無力さを痛感します。だから、それまでにやれるだけのことをやる。可能性を見出す術を手に入れる。そうじゃないと、自分が苦しくなってしまいます。鍼灸治療は東洋の魔術でも、何千年も歴史のある秘術でも、奇跡の技でもないのだから。徹底的な技術を見に付けさせたいのは、私自身が日々の臨床で悩んでいるから。だから、臨床やってない鍼灸師が、実技を教えるなんてのはもっての他ですよ。
 
他にも『自由にできること』や『ヤングライオン』、『大きな目標をたてて、そこへ行くまでの小さな目標を設定する』『家に帰るまでのイベント』『最も気持ちよく仕事ができる環境を作る』などなど、なるほどなーとか、おー!ってことがいっぱい書いてあります。
 
さて、ここまで来て、川上さん?川上先生?誰?ってなってませんか(笑)
 
そうです!川上さんとは、川上アキラさんです。ももいろクローバーZのチーフマネージャーさんでーす!
 
写真:「ももクロ流 5人へ伝えたこと 5人から教わったこと」(川上 アキラ 著 日経BP社) 本体価格1296円
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はっはっはー(笑)。鍼灸関係か教育関係の本を紹介するとでも思ったかー(笑)。
まー、いつも言っていることを繰り返すのもなんですので、興味がある人は読んで下さい。とくに、今時の鍼灸学校の先生は読んでみて下さいよ。気づきがありますよー。
 
そんなわけで、いよいよ今週末は夏のバカ騒ぎだー!きゃほー!
 
 
※『 』内の文章は、写真の本「ももクロ流 5人へ伝えたこと 5人から教わったこと」(川上 アキラ 著 日経BP社)からの引用となります。