治療院訪問記詳細　東京衛生学園専門学校

治療院訪問記

東洋医療総合学科：卒業生の治療院訪問記　その10　～中国そして日本編～

2011年07月22日治療院訪問記

　我が国においてあん摩マッサージ指圧・はり・きゅうに関する業を行うには日本での免許が無いとできません。それが東洋医学の本場、中国の免許（中医師免許）であっても通用しません。反対に日本の免許を持っていても中国で鍼灸を業とすることはできません。

　石 岩 先生は中国で外科医師として活躍しておりましたがご家族の都合により来日することになりました。来日当事は日本語もままならない状態でしたが、昼間働き、夜に語学を習得するという生活を続けた後、東洋医療に携わりたいとの想いから当校に入学しました。1987年に当校を卒業し、現在は千代田区神田で「日中康復治療院」を開業しております。「日中両国の人々が健康を取り戻す力になりたい」という願いを込めて治療院をこの名称にしたそうです。中国で外科医として働いていた時から中国伝統医学の可能性を感じ、日本においてその道で活躍することとなった石先生。中日両国で医療に携わる大きなきっかけとなっているのはお父様の影響だそうです。内科医として活躍していたお父様から受け継いだ医学書は今でも石先生のバイブルとなっています。

　本校は中国の北京中医薬大学、天津中医薬大学と学術提携を結ぶなど、国を越えての交流を28年の長きに渡って行なっております。そんな本校ならではの中国研修旅行も今年で25回目を迎えることになりました。私も引率として行ってまいりますので、その内容についてもお伝えしていきたいと思っております。
乞ご期待！

学科長：光畑　昇

写真：石 岩 先生、治療院看板、歴史を感じる医学書