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治療院訪問記

東洋医療総合学科:卒業生の治療院訪問記 その15 ~3つの資格編~

2012年02月01日治療院訪問記

 東洋医療の資格には「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の3つがあり、その養成施設には「あん摩マッサージ指圧師」の国家試験受験資格を得られる所、「はり師・きゅう師」の受験資格を得られる所、そして3つ全ての受験資格を得られる所があります。現在全国に100校を超える養成施設がありますが、そのほとんどは「はり師・きゅう師」を養成する所です。

 伊藤弘光先生は1996年に当校の「東洋医療はりきゅう学科」を卒業し、現在神奈川県三浦市で「はりきゅう指圧 伊藤治療院」を開業されています。前回の記事でも紹介しましたが、その当事は「はり師・きゅう師」を養成する学科が当校にもありました。伊藤先生は「あん摩マッサージ指圧師」として10年ほど臨床経験を積んでいましたが、患者さんを治療して行く中でその症状によっては「治すことができないのでは?」と感じたため「はり師・きゅう師」の資格を取ろうと決意されたそうです。

 そして今では3つの資格を十分に活かして高校や大学のスポーツ選手、地域のご高齢の方々、そして美容目的の女性たちと幅広い患者さんたちに治療を行っています。特に高校生では全国大会に出るほどの選手たちのサポートをしております。そんな学生さんたちを含め患者さんに「今どこが悪くなっているのか」「どこの部分に鍼を刺していくのか」を説明する時、「百聞は一見にしかず」ということもありその模型を手作りで作ったそうです。

 「自分で作ることで筋の重なり方や鍼を刺す方向のイメージがとてもしやすくなった」と伊藤先生。うちの学生さんたちも模型を自分で作ればもっともっと学習効果が高くなるのでは?とつくづく思い知らされました。  

 東京衛生学園では1部でも2部でも「あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師」の3つの国家資格の受験資格を得ることができます。卒業してからその資格を活かすかどうかはそれぞれですが、3年間という時間をかけて学んでいくことを考えるとやっぱり3つの資格があった方が良いのではないでしょうか?  

学科長:光畑 昇

写真:伊藤先生(周りの景色は本当に絶景でした!)、治療室、伊藤先生の手作り模型(筋肉をはがすとその下には骨があらわれます!)

伊藤先生 治療ブース 手作り模型