【鍼灸マッサージ師】天津留学通信32　～中国と日本の冬至～

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天津通信

【鍼灸マッサージ師】天津留学通信32　～中国と日本の冬至～

2014年12月25日

今年もあとわずか！天津留学中、金崎さんからのメッセージです。

★今日は冬至、餃子をいただく。そして珍しい色した野菜★
今日は12月22日。一年で最も昼が短く夜が長い冬至です。一陽来復とも言い、陰の気がきわまって陽の気にかえるという意味で、また冬が去り春が来ること。新年が来ること。悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かうこと。(願うこと)という意味もあります。一般的にこの冬至に中国の北方では餃子、南方では湯圓（小さなあんこ入りの団子をゆでた物）を食べます。

遠先生はこういう節目の時に、よく学生に餃子をごちそうしてくれます。
今日午前の診療を終えてから治療室内で学生3名と先生でいただきました。中国の水餃子は皮が厚いので、日本のようにごはんと一緒に食べません。というか1個1個がヘビーで重量感があるので、ご飯はいりません。今日は白菜入りの水餃子を25個完食しました。歳を重ねても食欲は落ちないようです。

先生が包丁で緑色の野菜を切っていました。
何の野菜だろうと思いながら、生で一ついただきました。皮は深緑色、中はきれいな薄緑色で、食べてみると・・・
「何これ！甘い！そして新鮮！歯ごたえも良い。でも口の中で甘さを感じた後に、独特の苦味もやってくる。これ、大根だ！」（一番目写真）中国人女子学生は「この大根はりんごより美味しい！」と言ってます。まるで果物です。産地を確認すると天津産でした。箱には果物大根と書かれてます。中国には多くの野菜果物がありますが、今まで食べた中で一番か二番のランクに入る美味しさでした。金崎141224-1

★天津テレビ撮影★
二番目の写真は先月11月に天津のテレビ局で放映された告知の内容です。天津のローカル番組で約30分、天津在住の外国人にスポットを当てた内容を放送してます。今回は天津中医薬大学の約6名の外国人留学生を特集した内容でした。
10月某日午前の診療時に、突然テレビ局の記者とカメラマンが治療室に入ってきました。中国では突然、予告なくはじまることはよくあることです。昨年も同番組にちょっとだけ出させてもらったのですが、前回は初めてのテレビで尚且つ中国語でのインタビュー形式だったので、すごく緊張したのを覚えています。今回の単独インタビューでは質問は中国語で、答えるのは日本語でという形式で少し気持ちが楽でした。

まず治療室内で私とイタリア人男性に対しての撮影でした。先生の治療の補助や研修風景、そして患者さんに刺針し、先生が「彼はここで○カ月間研修してます。とても真面目な学生で針灸の技術がとても上達してます・・・。」等カメラの前でおっしゃっていただきました。患者さんも空気を読んでくれ、この時はいつになく褒めてくれました。

「夜6時に日本人の経営する焼き鳥屋で撮影したいのですが、大丈夫ですか？」と言われ参加することに。夕方、5時突然記者からの電話が。記者：「今から寮の部屋で撮影したいのですが、大丈夫ですか？」金崎141224ー3

私：しばらく考えてから「20分後でしたら、大丈夫です。部屋の掃除をしたいので・・・。」またいきなりなんだから・・・と思いながら急いで掃除をして、撮影に臨みました。

部屋では中医の本を読んでいる様子、自分の手に刺針する練習の様子を撮影しました。部屋でこのような練習はしたことないのですが、良い番組を作る為の協力、協力と思って演技をしていました。
次に外の道路で撮影したいということで、病院前の交差点へ向かいました。
カメラマン：「ここで立って向こう側を見ながら、将来の夢を話して下さい。」
えっ！？いきなり将来の夢と言われても。それに周りには会社帰りの若者や沢山の人がいます。昭和50年代の俳優じゃあるまいし、夕日に向かって夢を語れと言われても・・・。
しかし考える時間なんてありません。すぐにクサイ演技をしてしまいました。音声にちゃんと届くように大声で。
そしてイタリア人、スペイン人学生も合流し、焼鳥屋さんへ。

お店に到着し、店内に入る様子から撮影が始まります。
また店内でマスターと会話している様子や楽しく日本酒で乾杯する様子等（おちょこの中身は水でしたが・・・）を撮影しました。
私は心の中で、あと少しだけ撮影すればその後ここで焼き鳥をごちそうしてくれるだろう。と思ってました。たぶん二人の外国人学生もそう考えていたはずです。

記者：「辛苦了　（お疲れ様でした。）」「私達はこのまま帰りますので。」と言われあっけなく解散。
えっ！と思ったのは私だけではなかったはずです。彼らの顔にもそう書いてありました。
その後私、イタリア人、スペイン人学生3人で近くの伊勢丹にある丸亀うどんで、美味しいうどんをいただきました。
翌日も野球の練習風景を撮影したいということで、テレビ局の方はこられました。
二日間にわたって撮影に参加させてもらい、良い経験ができたと思ってます。
でも終わってから、すごい疲れを感じました。