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天津通信

【鍼灸マッサージ師】天津留学通信66 ~病院実習で他国の留学生から学んだこと~

2017年12月11日

今年の誕生日も無事に迎え、25歳になりました田中悠理が極寒の天津からお届けします。

<病院実習>

 毎月の月初めになると、付梅先生の外来も一気に慌ただしくなります。薬をお求めにいらっしゃったり、月数回の治療費を払いに来たりと、患者さんの数も普段より圧倒的に多くなります。そのお陰で、外の極寒とは打って変わり小さな診療室は人の温もりでとてもとても暖かくなっています。つい最近は実習生の人数も以前より増え、賑やかでとても明るく、患者さんが毎日来たくなるような、そんな外来の時間になっています。もちろんひと度勉強モードになればお互いで学習を深め合うなど、より充実した時間を送っております。

9月から実習を初めて3ヶ月が過ぎ、季節の変化と共に患者さんの症状も見て追うことが出来るようになりました。特に顔面神経麻痺は精神的要因だけでなく季節によっても患者の変化も捉える事が出来るので、それはこの大学で顔面神経麻痺を診る事ができる優良な点でもあります。ここまで来るとこの患者さんはここに刺して、この患者さんはどれくらいの本数刺して、この患者さんの症状は、云々覚える事が出来るようになります。最初は名前を覚えるのに苦労しましたが、今では大体の患者さんの名前も出てくるようになりました。韓景献先生の外来とはまた違った雰囲気が付先生の外来にはあります。これもまた先生の人柄なのだろうと感じる次第です。

 つい先日実習を共にしていたインドネシアの友人が国に帰ってしまいました。外来で実習をして感じる事は、学びとは決して限られた場所から得るものではなく、常日頃どの場面、どの場所からでも学び得る事ができる。それは今回の留学を通し様々な国の留学生と出会い、その留学生からも沢山の学びを得る事ができたと実感出来ている自分がいます。自国の医療情報だけでなくそれを踏まえた上での中国の状況、鍼灸、中医学について互いに語り合う事が出来る。そしてそこからまた様々な可能性を感じたり、意見を交わす事が出来る。素晴らしい仲間に囲まれながら学びを進められている事に感謝しつつ、今後も精進したいと思います。
 
天津11-1



<泰山へ>

 今月もまた、山に登ってきました。泰山と呼ばれる世界遺産にも登録されている有名な道教の山になります。今回の登頂は前回の峨眉山と違い軽々の登頂になりました。
 
天津11-2

 ここ泰山は山東省に位置しており、何か特色のある食べ物を~と思い、行った先のお店に聞いてみたのですが、特にここ周辺で目立った食べ物は無く、薄く伸ばしたパリパリの餅に色々挟んで食べるくらいかねぇと、おばちゃんに言われてしまったので確かにそれくらいしか無いよな。と思いながら今回の旅を終えるのでした。

 現在中国でも、ある民宿アプリが流行っており、それを利用し観光する中国人がとても多いと聞きます。特にお金を沢山持っていない学生はこのアプリを使って民宿を予約し、中国各地に旅行に行くと言っていました。今回泊まった民宿のホストもとても気前が良く、ホストの方曰く、日本人は初めて会ったけど、日本人向けにはどう工夫すればいいかね?なんて、日本人の私でも全く問題なく利用できるサービスでした。まぁ英語は話せた方がいいかと思いますが。次回もこちらを訪れる機会があれば利用したいと思います。

 もう12月かと思えば時間が過ぎるのはとても早いもので、新年から旧正月、そして春、帰国と余すことなく、無駄と思えるものさえも吸収して日本に持ち帰りたいと思います。

 
                                                     田中悠理