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【理学療法士】障がいを持った方のお話しを聞く~日常生活活動論~

2014年12月17日リハビリ

理学療法士を目指しているリハビリテーション学科2年生の「日常生活活動論」の授業を紹介します。

退院後の生活を考えた上でリハビリの計画を立てたり、生活しやすいよう環境を整えたりするのも理学療法士の重要な役割です。
障がいを持った方がどんなことを不便に感じ、どんな工夫が必要かを理解するため、この授業では、障がい体験をしながら料理をしたり、障がいを持った方からお話しを伺ったりします。

今回は、障がいを持った方にお話しを聞く授業です。
脊椎損傷により車いすで生活している方、リウマチにより手足の関節が動かせない方にお越しいただきました。まず、病気の発症~治療~リハビリ~退院までの経緯を聞きます。また、担当の理学療法士に同席してもらい、当時のリハビリの状況、退院後の様子についても伺いました。

――今まで住んでいた家に、車いすで生活できるようにするには?
車いすでは小さな段差でも、大きな段差になるため、玄関の段差は大きな壁。薄いベニヤ板を数枚重ね、階段状にして車いすのまま家へ入れるように。お風呂やトイレはスペースが限られているため、中継用の椅子を用意して、乗り換えながら目的地へ向かいます。

――指先がほとんど使えない状態で、お弁当を作るには?
育ちざかりの子どものため、毎日お弁当を作らなくてはいけない。そんな時に活躍したのが、自助具。指先の力がなくても使える道具を見つけてきて、活用しました。小さな作業でも、スピーディーには行えない上に、神経も使います。キッチンの近くには必ず小さい椅子を用意して休みながら取り組めるようにしました。

お話しのあとは、質疑応答です。学生さんからたくさんの質問が上がり、とても有意義な時間となりました。
ご自宅の写真や動画を見せていただいたり、実際に使っている道具なども見せていただきました。

その方の環境や生活スタイルにあったさまざま工夫がなされていて、学生さんも驚いたと思います。
臨床へ出た時、患者さんの不可能を可能にできる解決力を持った理学療法士を目指しましょう!
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