学校からのお知らせ
教育力向上に向けての取り組みを行っています
2015年10月06日
東京衛生学園専門学校は今年で創立62年を迎える医療系の専門学校です。「伝統ある学校は教育力が高い」と思われるかもしれませんが、伝統があることと教育力が高いということとはそれほど関係がありません。学校の教育力を決める要因には、カリキュラムや実習先、そして施設・設備などがあります。その中で、伝統ある学校では洗練されたカリキュラムや充実した実習先を提供することができますが、学校の教育力に最も大きく影響するのが普段の授業を行う教員です。
では、長く教員をしている先生の授業が良い授業であるかというと、それも一概には言えないところもあります。教える内容は同じだとしても、授業を受ける学生さんは毎年違う人たちですし、クラスの雰囲気も全く違うし・・・。それでも学生さんたちにとって分かりやすい授業を提供できているかどうかで、良い授業かどうかが決まるのです。
最近ではほとんどの学校で「学生による授業評価」を実施していると思いますが、同じ立場である教員同士で授業の評価をしている所は少ないのではないでしょうか。
昨年度から東京衛生学園専門学校では、教員の教育力向上に向けた新たな取り組みとして「教員相互評価」を実施しています。学科を問わず、専任教員が行う授業を教員が聴講し、その授業を評価し、その結果をフィードバックしていきます。
今回は、光畑先生が行う東洋医療総合学科1年生の「人体の構造と機能Ⅱ」という授業に、リハビリテーション学科の専任教員、堀切先生と後藤先生が聴講に入り、評価をしています。
それぞれの専門分野は違いますが、授業を行う教員としては同じ立場であり、学生さんとは違った視点で授業を評価することができます。例えば、学生さんたちは「分かりやすいかどうか」ということが授業評価の一つの指標になりますが、教員側としては、声の使い方はどうか、板書の後に学生さんがノートを取るための間を十分に取れているかどうか、教室全体に気を配れているかどうかなど、授業を進める上での技術的なことなども評価の視点に入ってきます。教員ならではの視点により授業を評価し、フィードバックすることで教育力の向上を図れるのです。そして「教員相互評価」では、その授業を評価する先生方にとっても、他の教員の授業を聴講することでの気づきやヒントを得ることができ、自らの教育力向上に活かすこともできるのです。
東京衛生学園専門学校は伝統があるというだけでなく教育力も高い学校であると、学生さんや卒業生、そして入学希望者にも評価していただけるよう、これからも様々なことに取り組んでいきます。
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