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VOICE

藤枝 拓弥

柔道整復師+鍼灸あん摩マッサージ指圧師の
ダブルライセンスで治療の幅が確実に広がりました。

鍼灸マッサージ師

藤枝 拓弥 さん

東洋医療総合学科 2015年卒業
大井町鍼灸接骨院 院長

  • 卒業生

入学前は社会人

お年寄りをサポートしたいという思いから

小さい頃から祖母と一緒に住んでおり、よく祖母の肩もみをしていました。高校3年生で将来の仕事を考えた時、頭に浮かんだのがお年寄りのサポートができる職業。はじめは、リハビリや介護分野も考えましたが、自分で診断や治療が行える柔道整復師の仕事に魅力を感じ、高校卒業後は大学へ進学。柔道整復師の資格を取得し、現在の勤務先である「大井町鍼灸接骨院」に就職しました。

柔道整復で治せない疾患にぶつかった

私が入職したときは「大井町接骨院」という名称で、勤務しているのも柔道整復師のみでした。経験を積んでいくと自分自身の技量もあがり、治せる疾患が増えてきます。しかし、その分治せない疾患との線引きもはっきりしてきました。例えば「お腹の調子が悪い」「眠れない」「ストレス」「頭痛」など。患者さんとの会話の中からふと出る身体の痛みや悩みです。これらは、柔道整復でアプローチしづらい訴えです。

そんな時に助言をくれたのが、同じ治療院に勤める同僚でした。当時、同僚は東京衛生学園に通学していて、働きながら鍼灸マッサージ師をめざしていました。東洋医学的な考え方や鍼灸治療の多様性を教えてもらい、ときにはツボをおすことも。今まで触れたことのなかった東洋医学の考え方に惹かれ、この知識と技術があれば治療の幅が広がると思い、資格取得を決意しました。

学費を貯めるために、進学は少し先にしようと考えていましたが、「進学するなら早い方が良い。お金はなんとかなるけど、仕事の都合をつけるのは難しい。タイミングを逃すな」と同僚から背中を押され、すぐ体験入学に参加。入社3年目のときに衛生学園への入学が決まりました。

衛生学園は授業がわかりやすい!実技には苦戦しました!

東洋医療総合学科1部(昼間部)に入学。正社員としての勤務を継続させてもらえることになり、9:30~15:00は学校で授業、16:00~は治療院勤務という生活スタイルでした。クラスは18歳から50代までの幅広いメンバー。仲が良いクラスで、3年生の夏は海にも行きました。忙しい日々でしたが、クラスメートに会うと気分がリフレッシュするので毎日学校に来るのが楽しみでしたね。

解剖学や生理学などの基礎分野は、大学で一通り学びましたが、衛生学園で初めて知ることも多かったです。2つの学校に通ったからこそわかるのですが、衛生学園の授業はわかりやすい!学生が頭でイメージしやすいように、絵や図で説明してくれたり、いろんな工夫がされています。卒業後に臨床で使う知識をしっかり教えてくれるので、学んだことは全て今の治療に役立っています。学生時代のノートは治療院に保管していて、今でもときどき見返しています。

一番苦戦したのは、実技授業です。衛生学園は実技の時間数が多く、実技チェックも厳しいです。仕事の都合でなかなか練習時間が取れないこともあり、「銀鍼」の実技チェックでは、最後まで合格できずにヒヤヒヤしたことも…。間違えたやり方で覚えてしまわないよう、とにかく先生に質問して教えてもらって…を繰り返し無事クリア。あの時の苦労が今自信を持って治療ができる技術力に繋がっていると思います。

東洋医学を学んで治療の幅が確実に広がりました

資格取得後は職場に復帰し、「大井町鍼灸接骨院」の院長として働いています。治療のほか、スタッフ管理や請求業務なども行っています。治療院はオフィスが多いエリアにあるので、患者さんは20~30代の会社員や学生、主婦、お年寄りがメイン。腰痛、肩こり、しびれ、婦人科系疾患など、さまざまな痛みを持って来院されます。

鍼灸マッサージ師の資格を取って、「治せる疾患」が確実に増えました。柔道整復の観点から診づらい疾患は、鍼灸マッサージでアプローチするなど状況に応じて使い分けています。例えば、熱っぽければ熱を逃がす鍼灸治療をしたり、ストレスが溜まっている方にはしっかり睡眠の取れる治療をしたり。先日は「風邪を治してほしい」という要望もありました。
鍼灸マッサージ、柔道整復の両面の技術からアプローチできることは、治療をする上で大きな強みになっています。今後も、ダブルライセンスの強みを活かして、少しでも患者さんの痛みを取り除けるよう、さらにスキルアップしていきたいです。

これから鍼灸マッサージ師をめざす皆さんへ

鍼灸マッサージ師になるためには、知識はもちろん、技術力が大切です。ですから学校選びはとても重要です。東京衛生学園はそれができる学校だと思います。卒業後に活きる実技がしっかり身につくかを見極め、自分のめざすことが叶う学校を選んでください。