トップページ VOICE 青田 佑介

VOICE

青田 佑介

プロ野球選手を支えるという大きな責任。
それを果たせるのは東京衛生での学びがあったから。

鍼灸マッサージ師

青田 佑介 さん

東洋医療総合学科 2009年卒業
オリックス・バファローズ トレーナー

  • 卒業生
  • スペシャル

入学前は高校生

「野球選手を、直接支えたい」と思い、鍼灸マッサージ師の道へ

私は高校まで、野球に夢中でした。
そのため、自分の将来を本格的に考え始めた時期には、やはり野球に携われる仕事に就きたいと考えました。
さまざまな仕事をリサーチしながら、スポーツメーカーで野球用品の開発に携わるのもいいかもしれない…など、
あらゆる可能性を考えたのですが、最終的には選手を直接支えられる鍼灸マッサージ師になろうと決心しました。

学校選びは、パンフレットをできるだけ取り寄せることから始めました。
取得できる資格や学びの特長、自宅からの通いやすさなど、さまざまな点を比較し、理想的な学校を選んでいき、東京衛生を見つけました。

正直、鍼や灸などの「東洋医学」には、少し怪しげなイメージを抱いていました。
オープンキャンパスに行ってみると、雰囲気が暗くて「大丈夫かな」と思うような学校も実際にありました。
しかし東京衛生では、先生も先輩方も明るい人ばかり。
「ここなら大丈夫だ」と、入学を決意しました。

国家試験合格ではなく、現場で活躍できる治療家をめざして

卒業してから改めて感じたのは、東京衛生は実技にものすごく力を入れている学校だということです。
実技の授業や試験が多くあって、その度に大きなプレッシャーを感じました。
そのように、基礎の部分をしっかり教えていただけたからこそ、
いまの現場で活躍できているのだと感じることが多いのです。

第一線で活躍する先生方を招いた授業では、
東洋医学に関する多彩な手技を学ぶことができました。
現場では患者さんの症状に合わせて、最適な手技を施さなければいけません。
その際に、在学中に触れた学びをヒントにしながら、施術することもあります。

東京衛生は、国家試験に合格させるためだけではなく、
卒業後に治療家として、トレーナーとして、しっかり活躍できることを見据えて教育をしていたのだなと思います。

治療のプロとして、野球のプロを支えるために

東京衛生を卒業した後は、鍼灸院に5年ほど勤めました。
そして2016年からは、オリックス・バファローズのトレーナーをしています。

約7か月にわたるシーズン中は、ほぼ毎日試合です。
月曜日はオフですが、ケガをした選手の病院へ帯同することもあります。

プロ野球はナイターゲームが主になるのですが、
例えば18時に試合開始となる場合、午前10時には球場入りします。
治療を行うのは練習の前後と、試合の前後です。
試合が3時間で終われば、午後10時頃に帰宅するという感じです。

選手たちがケガすることなく、本来のポテンシャルを試合で発揮してもらえるようにすることが、トレーナーの使命です。
プロとして野球をプレーする人たちの治療を行っているので、それなりに高いレベルの施術を提供しなければいけないと考えています。
そのため、今でも常にレベルアップをめざして学び続けています。

個人的な目標は、どんな選手からも気兼ねなく相談してもらえるようになること。
私自身も年齢を重ね、若い選手たちは声を掛けづらい部分もあると思うんです。
年齢やキャリア関係なく、信頼関係をしっかり築いて「青田に相談したい」と思ってもらえるようになりたいです。

経験を積むほどに、「やりたいこと」が明確になる

鍼灸マッサージ師は、患者さんとマンツーマンで向かい合う仕事です。
手で直接触れなければいけないですし、コミュニケーションをとる際の距離も近いです。責任が大きい分、プレッシャーも大きいです。
でも私は、とても大きなやりがいがある仕事だと思っています。

東京衛生は、厳しい学校です。やらなければいけないことも、たくさんあります。
でも、学生時代に濃密な経験ができたことは、いま大いに役立っていると実感しています。

治療家をめざすなら、国家試験のその先を見据えなければいけません。
東京衛生は、そのために最適な環境がある学校だと思います。

みなさんも、学生のうちからさまざまな経験を積んでほしいです。
懸命に練習したり、先輩方の話を伺ったりするうちに、自分のやりたいことが明確になっていくはずです。