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入学志望者の皆様へ:卒業生の体験談─進学の決意~学生生活~いま看護師として

2020年07月31日看護学科 通信制Blog

今年3月に卒業し、看護師国家試験に合格した卒業生(13期生)の体験談をお届けします。
学生生活や、学習のポイントなど、これから進学をめざす皆さんにとっても、参考になる内容だと思います。
 

20年目の挑戦

私は、准看護師として、約20年間、働いてきました。勤務する中で正看護師との知識の差を感じ自分が情けなくなり、悔しい思いをすることがありました。疑問に思ったことはすぐに調べ自宅でも勉強するようにしていましたが、独学での学びには限界を感じていました。以前から2人の子供達が大きくなり手がかからなくなったら、進学したいという気持ちを持っていました。子供達が義務教育を終えたことから、そろそろ、自分がやりたかったことをしてもいいのではないかと考え、東京衛生学園の学校説明会へ行き、願書を手にしたのが始まりです。
思い立ったら即実行の私は、まず、家族に説明をして、了承を得て、準備を進めました。

その時の私は、42歳でした。仕事をしながら、家事と勉強の両立は出来るのかとても不安でした。しかし今、考えると学びにタイムリミットなどはなく、なりたいと思った時が通うときだと感じています。一歩ふみ出してしまえば、あっという間の2年間でした。

勉強と仕事・家事の両立

私には、通信制という勉強方法が合っていたということもあり、学生生活は本当に楽しくて、今までの人生の中で最も充実した日々でした。もちろん日々の課題や紙上事例演習、授業の日は登校しなければならない為、仕事と家事を両立させる事は大変でした。
その上、私は、放送大学を同時進行させていた為、学校の単位認定試験と放送大学の試験が重なることがあり、思うように進まない事もありました。しかし、この歳になって勉強が出来る事は、とても新鮮なことでした。勉強して知識を得たことや考える習慣が身に付き始めた事で、仕事の中の様々な場面で、つながりを実感でき、より深い理解を得られるようになり、看護の楽しさ、学びの大切さを実感しました。

学生生活は第2の青春!

そして、先生や友人との出会いが第2の青春という感じでした。
全国から同じ目標を持って勉強しにくる方たちは、年齢はバラバラですが仲間であり、登校の日は特に仲間と会う貴重な日であり、勉強方法などの情報交換をしたり、息抜きの方法など、勉強以外の話を聞いてもらうこともあり、素晴らしい出会いでした。

前向きに学習する姿勢は、先生方にも伝わり、解らないことがあれば、必ず手を差し伸べてくれます。国家試験前は、連日学校で勉強のサポートをして頂きました。
私は何年も臨床から離れていたため紙上事例演習のアセスメントが思うように出来ず、再提出となり、悔し涙を流した事もありました。そんな時は先生方に何度も相談し、指導、助言を受け、気を取り直し、やり直す事ができました。
この紙上事例演習こそが、国家試験合格への大切な勉強となります。

国家試験につながる「紙上事例演習」

ゴードンの機能別健康パターン⑪の枠組みを使用し、事例の対象が自立できているかを判断し、健康上の問題点と看護の方向性を導き出し、対象の自立に向けた、問題解決する為の看護計画を立案する為の展開を学びました。
紙上事例演習は、科学的根拠に基づいたアセスメントを行う為、観察する事、情報収集する事が大切であり、確定診断がついている患者さんでは、その疾患についての病態や機序、解剖生理などを事前に頭にいれておく事が重要となります。
また、検査値の正常と異常値を知っておく事も重要と感じています。これらを理解しておくと、そこから想定される症状、起こりうる問題などに結びつくからです。
109回看護師国家試験においては、人体、疾病の基礎から看護に結びつける学習が必要だと感じました。今後もこのような傾向は続くと思いますので、この紙上事例演習をしっかりと行う事が合格への道のりとなります。

国家試験の合格通知を手にした時の感動は計り知れないものです。2年間の努力が報われた時、必ず味わえる達成感と自信は、この上ない喜びに変わると思います。

いま、看護師として…日々学びながら、充実しています!

私は、今現在、介護施設で看護師をしています。病院と同じ様に時間に追われ、健康管理やケアに追われる毎日ですが、病院との違いは、常に医師は居ません。小さな異変を見逃さない観察力や急変時の対応が重要となります。
医療機器がすべてそろっている環境ではなく、目、耳、手などの五感を使い、根拠に基づく看護ケアをする為、フィジカルアセスメントを行います。実際の心音や肺音といった、学校での授業が、今とても役に立ち、異常の早期発見につなげる事ができました。
また、今現在新型コロナウイルス感染症が世界で流行している中、職場でも感染症の意識が高まり、勉強会をしています。その際の資料作成を担当し、スタッフへ医療、看護の視点で感染予防について伝えています。
日々の業務だけでなく、この様な役割を持って、職場で貢献できるようにもなりました。
看護師は生涯学習だと思います。今後も日々、直面する問題、疑問に対して、解決できる様、学習していきたいと考えています。

最後に、東京衛生学園での学びは、今までの自分自身を見つめ直す良い機会でもありました。人としても必ず成長できる場所です。
これから、学びたいと考えている皆さん、今が学ぶチャンスだと思って、是非、頑張ってください。