ホーム 看護学科通信制について 看護学科通信制Blog 看護師としてキャリアアップを!~放送大学で学位をめざす~

看護学科 通信制Blog

看護師としてキャリアアップを!~放送大学でさらに学ぶ~

2020年10月26日看護学科 通信制Blog

本学園と事業提携する「こひつじ会グループ」の看護師・田谷美枝さんに、放送大学で学位を取得した経験を綴っていただきました。
 

放送大学入学のきっかけ
 看護専門学校を卒業して22年が経ち、病院、クリニック、外来透析、老人保健施設と様々な場所で看護師として勤務をしました。当時は目の前の仕事をこなしていくことに精一杯で、放送大学の興味のある科目を受講したことはあったものの、学位の取得までは考えていませんでした。
 しかし、現在の職場に異動し看護師長に任命されたことで、学位(学士)を目指すことにしました。それは、看護管理者としての役目を果たしスタッフや地域に貢献するためでした。さらに、自身の看護師としての専門性を向上させること、また新たに知見を得ることが必要だと考えました。また、自ら学ぶ姿勢が、スタッフに良い影響を与えるとも考えました。
 放送大学を選んだ理由は、経済的な面や、学習センターが近いこと、また教養学士の取得ができること、多くの看護師が利用し実績があることです。看護学士の取得だけであれば限られた単位で良かったのですが、今後の可能性を広げるために教養学を選択しました。

仕事や子育てと学びの両立・卒業研究にもチャレンジ
 放送大学に編入学した後、育児休暇を経て、2.5年で学びを終えました。小さな子どもを抱えての学習は時間的余裕がなく大変でした。しかし、新しい学習に取り組むたびに知見が得られ、負担半分、ワクワク感半分といったところでしたので、大きく負担を感じることなく進めることができました。
 また、在籍中には卒業研究にも取り組みました。1年間で論文発表まで行わなければならない研究でした。放送大学の家族社会学教授の指導の下、お互い戦闘モードで何とか書き終えることができました。教授や博士課程の皆様とは今でも連絡を取り合っており、そのころの両者のがむしゃら感を振り返っては笑い話となっています。研究は大変でしたが、とても良い経験をさせていただきました。

放送大学の学びで得たこと
 このような過程を経て無事に卒業でき、また、成績優秀者として表彰されたことも自信につながりました。さらに放送大学で単位を取ったことで、学位授与機構で看護学士の試験を受けることができ、自分の可能性が広がったと感じています。
 放送大学での学びから、知的好奇心が増したのはもちろんですが、すべてのことにおいてその根拠を確認するようになりました。特に現場では、経験が重視されがちです。経験から正しい知識を利用して内省することで、看護の質は向上します。
 東京衛生学園の看護通信制で学ぶ皆様、そしてこれから入学される皆様の健闘を願っています。経験と知識を利用して地域や社会へ貢献できる看護師へと、ともに成長を目指しましょう。
 

※学生の方からお問合せをいただきましたので、以下補足します(2021.3.9)。
・看護学科(通信制)の卒業生は、学位授与機構を利用して学士(看護学)を取得することはできません(条件を満たさないため)。
・改めて放送大学に入学し、学士(教養)めざすことはできます。
・詳細は、下記をご参照ください。
 放送大学webサイト:看護師、准看護師のキャリアアップについて