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VOICE

緒方 雄介

リハビリは人と深く関わる仕事。
一人ひとりの「人生」や「生活」に寄り添います。

理学療法士

緒方 雄介 さん

リハビリテーション学科 2014年卒業
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 勤務

  • 卒業生

入学前は大学生

理学療法士は「対人」の仕事であり「手に職」の専門職

理学療法士の一番の魅力は、人を相手にする仕事でありながら、「手に職」といった言葉が当てはまる専門職であることです。患者さまと直接コミュニケーションをとる中で、日々新しい発見や刺激がありますし、同じことの繰り返しではない仕事ができます。ルーティンワークではない分、仕事量の増減もあれば、予期せぬ対応を求められることも多いですが、患者さまから感謝の言葉をいただいた時は、何にも代えがたい喜びを感じます。
また専門職という点では、自分の努力次第で患者さまから得られる信頼、職場の評価が変わってくるため、モチベーションを高く持って仕事に臨めます。一方で求められるスキルや知識が毎日異なり、時に挫折に近いものを感じることも少なくありませんが、新たに学んだ知識や技術でそれらを乗り越えることができたときは、仕事への充実感を得ることができています。

その方のこれからの人生、生活を共に考える

現在私は、東京都葛飾区にある東京慈恵医科大学葛飾医療センターで理学療法士として働いています。60代~70代のお年寄りを中心に、1日に約15名程度の患者さまに理学療法を行っています。

今年で理学療法士5年目になりますが、入職当時は「緒方さんはあまり人に関心がないよね」と周囲から言われていました。当時を振り返ってみると、当時は「足が痛い」「膝が痛い」といった患者さんの症状ばかりに目がいき、痛みを取り除くために必要な会話しかしていなかったように思います。
周りからの指摘をきっかけに、改めて患者さまの資料を見直しました。その方の生活背景や今後の生き方を考えた上で『今どんなことをするのが大変か?』『これからどうしたいか?』など質問していくと、患者さまもいろいろなことを話してくださり、その方の今後の人生や生き方を考えるようになりました。痛みを取るための知識や技術も重要ですが、何よりも大切なのは信頼関係を築くこと、そして患者さまの生活や考え方に寄り添い、治療を行っていくことなのだと気づきました。

衛生学園のポイント

先生と記念撮影 学校を卒業し実際に働いてみて、衛生学園の環境がいかに良かったか気づきました。質問しやすい先生、本のことなら何でも知っている図書室の司書さん。伝統校なので、就職に関する求人も豊富でした。就職活動では、事務の方に履歴書添削から模擬面接まで丁寧に指導していただき、第一志望の病院に就職することができました。
卒業後も学校との関係は続いています。症例について図書室で文献を探したり、学校の施設を借りて勉強会を行ったりしています。先生方は、理学療法士の先輩でもありますから、仕事の質問や相談をすることもあります。卒業後も気軽に戻って来られる学校があるのは、安心ですし、頼りになります。

喜び、涙、人生の大事なシーンに立ち会える仕事です

医療系の仕事は勉強が大変そう、難しそうと敬遠してしまう方もいるかもしれません。もちろん知識や技術も大切ですが、それ以前に「人対人」の仕事です。患者さまから学ぶことも多くあります。私自身、本当にいい職業に就けたと感じています。
理学療法士は、ケガや病気が快復に向かっていく喜び、相手が涙するような人生の大事なシーンに立ち会えるやりがいのある仕事だと思います。