東洋医療総合学科Blog

第3回「機能解剖学研究会」を開催しました!~肩甲骨編~

2023年01月23日今日の東京衛生

12月22日(木)に、第3回「機能解剖学研究会」を開催しました。

今回の内容は学生の希望もあって、肩甲帯の動きについて施術で変わるかどうか実践してみました。
あん摩マッサージ指圧では患者さんの皮膚に触れて施術を行う(実際は手ぬぐいやタオル越しに患者さんに触れます)ので、施術で使う指越しに患者さんの状態を把握しながら施術行うことができます。

ただ何となく押す、揉むではなく、患者さんの状態や変化を確認しながら施術をしていきます。
まずは小手調べに上肢の施術を行って、術前・術後で変化が出るか、学生同士で施術し合ってみました。

写真:まずは手の施術をやりました。
まずは手の施術をやりました。

気を付ける点はラインどり(ランドマークになるツボとツボを結ぶ線上に施術を行いました)と相手を良くしようとする気持ちです。
今回は正確にラインどりを行うために、タオルや手ぬぐいを使わずに直接皮膚に触れて施術をしました。みんな指先に集中して丁寧に施術していました。

写真:1人以外(笑)みんな集中しています。
1人以外(笑)みんな集中しています。

写真:指に集中しています。
指に集中しています。

写真:指に集中しなさい(笑)
指に集中しなさい(笑)

ちょっとした気持ちの違いですが、学生同士でも術後の患者役の腕が挙がりやすくなって、みんなで反対の腕もやりたい!なんて盛り上がっていました。ホントちょっとしたことで施術の効果が変わるんですよね。

写真:挙がりやすい!
挙がりやすい!

ウォーミングアップはここまでで、ここから本題です。
今回のターゲットは斜角筋群(首の側面にある筋肉)でした。
施術前の肩甲帯の動きを確認して、斜角筋群だけを施術、施術後に肩甲帯の動きが変わるかを確認しました。

患者役は横向きで寝てもらい(側臥位って言います)、施術者が肩甲帯をグルグル回します。
回し方にはちょっしたコツが必要ですが、そこは企業秘密です(笑)

ある決まった角度で肩甲帯の動きの悪さがあった時には斜角筋群を施術します。
施術後にもう一度施術者が肩甲帯をグルグル回して変化が出るかを確認しました。
その後、患者役は起き上がって肩回りを動かしてみる、といった流れです。

写真:肩を回して。
肩を回して。

写真:場所を確認して。
場所を確認して。

写真:施術してみる。
施術してみる。

的確な場所に的確な手技を加えることで体の状態が大きく変化します。
参加した学生全員が体感できました。
肩こりと言えど肩ではなく首に原因があることが多くあります。
今回はそんな患者さんの状態把握と施術という1つのパターンを実践してみました。
学生は変化を出そうと集中して検査と施術を行っていました。真剣に施術をやる姿はいいなと思います。

写真:みんな真剣でした。
みんな真剣でした。

患者さんの状態を検査して状態を把握し、施術を行う。術前・術後で状態の確認を行う。
この単純な流れがなかなかできないんです。変化は良い方にも悪い方にも出てきます。
しっかり目的意識をもって真剣に施術に入る気持ちを忘れず施術に入ってほしいものです。

次回は股関節の動きについて実践したいと思います。