トップページ 4つの学科 鍼灸あん摩マッサージ指圧 学校|東洋医療総合学科トップ 東洋医療総合学科Blog 【はりきゅうマッサージ治療室だより】「身体を温めて腎を労わる」

東洋医療総合学科Blog

【はりきゅうマッサージ治療室だより】「身体を温めて腎を労わる」

2024年01月15日はりきゅうマッサージ治療室だより

身体を温めて腎を労わる

能登半島地震や羽田空港での事故をはじめ、新年から辛い出来事が続きました。
犠牲になられた方々に、謹んでお悔み申し上げますとともに、被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

1月も半ばを過ぎ、20日には二十四節気の大寒を迎えます。1年の中でも一番寒さが厳しくなる頃となりました。
正月が明けたあたりから寒い日が続くようになった感がありますが、皆さん体調はいかがでしょうか。

さて、冬は五臓のうちの「腎」と関係が強い季節です。腎は寒さを嫌います。身体が寒さに侵されると、
腎の働きが弱まりやすくなります。




腎には、人の活力の源となる精を蓄える機能、水分の代謝を調節する機能、そして、呼吸のバランスを保つ
機能があります。消化器や呼吸器との関連がありそうですね。

特に腎による温める機能が低下すると、腰や膝のだるさや疼痛、冷え症状が現れます。
また、水分の代謝が滞り、浮腫みが出ることも。更に、消化に関係する臓腑を温められなくなり、下痢を
引き起こす原因にもなります。
他にも、腎機能が失調すると、頻尿や息切れ、精神的な症状が発症するなど、身体に様々な影響が出ることが
考えられます。

寒い時期は身体を温め、冷やさないようにすることが、腎の機能の低下を防ぎ、全身の機能向上にも繋がり
そうですね。

                      
外部からの寒さ対策として、重ね着により空気の層を作り身体を保温しましょう。
手足の冷え対策には、靴下や手袋を活用し、クリームやオイルでマッサージするのも効果的です。
また、首の後ろから寒邪が入ってくるのを防ぐためにも、首の後ろを温めるのも良いですね。
一日の終わりには、ゆっくりと入浴して身体を温めるのも効果的です。

一方、食事により身体を内側から温める手もあります。五行説では、腎は五色の黒に対応していることから、
黒い食材を摂ると身体を整えられるとされます。
一般的に良く紹介されるのが、黒豆、黒ゴマ、木耳、ひじき、うなぎ等。お正月に黒豆を食すのは理にかな
っていそうですね。

冬の始まりに暖かい日があった分、これから寒さが厳しく感じるかもしれません。
身体を温めて腎を労わり、寒さを乗り切りましょう。お灸は身体を温め、体調を整える良い方法の一つです。
身体に優しい灸治療も是非試してみて下さい。
(KA)


      

大森北「磐井神社」 皆さんにとって2024年が良い一年となりますように