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天津通信

【鍼灸マッサージ師】天津留学通信37 ~桃の季節の小旅行 北京へ~

2015年04月03日

春節は日本に里帰りした上柿さんより、2~3月のレポートです。
 

天津は日中20℃近くまで上がりすっかり春めいてきました。最近は桃の花がきれいに咲いています。



<小旅行>
せっかくの長期休暇ですので2回ほど北京に行ってきました。2008年開業の高速都市間鉄道、いわゆる新幹線は天津‐北京間を最短33分で結びます。最高時速300㎞ほどであっという間に北京に着きます。後藤学園の研修旅行で北京の観光地はカバーされていましたが、専用貸し切りバスとは違い公共交通機関を利用して行く観光は、一味違った景色と新しい気づきに満ちたものでした。



また、天津の地下鉄は学校から一番近い駅まで少し距離があるなど路線数等の利便性は発展途上ですが、北京の地下鉄網はどんどん開通されており非常に便利でした。天津はラッシュ時間を除き5~10分間隔で電車が来るのに対し、北京は終日1~3分間隔で走っていますので駆け込む必要すらありませんでした(笑)。天候にも恵まれ、凍えながらも万里の長城に挑戦できましたし伝統文化と首都機能を併せ持つ北京を満喫しました。



さて、私のいる天津の良さも語らぬわけにはいかなくなりました。天津市は北京市と同じ国家の直轄区であり、どこの省にも属さない市ひとつで省と同格の行政区です。人口は東京よりもはるかに多いようです。海に面し北京に隣接することから、貿易や金融の面で栄えてきた経緯があります。港町ですので、印象としては横浜、神戸、函館あるいは長崎などと近いですが、規模は天津の方が圧倒的に大きいです。また、天津は19~20世紀にかけて欧米列強により租界が作られた歴史があり、多くの古い西洋式建築物が街のあちこちに残っています。したがって、古文化遺産と近代建築物に加え、異国情緒の漂う稀有な美しさのある都市です。市の中心部を流れる河川には綺麗に整備された沿岸とデザイン性の高い橋梁があるのですが、夜間はライトアップされ幻想的な景観を楽しめます。



<学習進捗>
中国のアカデミックカレンダーは日本の大学と比べ休日が少なく、半期18週(年間36週)の授業に穴を作りません。祝日は暦を遵守し明くる日が日曜であれば日曜から授業を行います。今期の学年暦は3月2日に始まり7月初旬まで3日間の祝日(清明節、メーデー、端午節)を除きノンストップです(笑)。
今期は4つの科目(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)です。それぞれ語彙や文法のレベル、そして会話スピードが上がっています。
現在の語学レベルをお伝えするためにHSK(漢語水平考試)いわゆる中国語検定を少し概説させてください。現行のHSKは1級から6級まであり、数字が上がるほどレベルが高くなります。私が受けている語学授業のはじめの半年での到達点はおよそ4級(ゼロからスタートした場合)、今回の半年を終えての目標がおよそ5級です。4級は「中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる」(紹介文引用)ものであり、5級は語学研修なく中国の大学に入学するための条件になっています。
語学の授業内で先生方が不定期にHSKの模試をしてくださるので、学習課程での到達度を自ら客観視することができ、自信をつけたり反省したりしながら日々の授業に取り組んでいます。
病院研修でより多くのことを学び取るため、あるいは出会う方々一人ひとりとのコミュニケーションの質を高めるためにも残り3ヶ月ほどになってしまった中国語の授業にますます力を注ぎたいと思います。

最後にもう1枚、桃の花をどうぞ。

上柿拓真