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VOICE

矢島幸昌

衛生学園ならではの「学び」と「絆」をいかしながら、
理学療法士の地位向上をめざしています。

理学療法士

矢島幸昌 さん

リハビリテーション学科 1983年卒業
独立行政法人国立病院機構 村山医療センター
リハビリテーション科 理学療法士長

  • 卒業生

人の役に立ちながら、喜ばれる仕事 「理学療法士」をめざした理由。

私が衛生学園に入学した当時は、理学療法士という職業はもちろん、「リハビリテーション」という言葉すら社会的に認知されていなかった時代でした。でも、薬剤師で温泉保養所を経営していた叔父に「人の役に立ちながら喜ばれる、これからの新しい仕事」と教えられたのをきっかけに、やってみたいと思うように。衛生学園に見学に行った際、当時では数少ないリハビリ室などの施設が整っていて「ここならしっかり勉強できる」と思って入学しました。
印象に残っているのは、脳卒中の患者様のリハビリを教わる授業です。実技で重い身体を楽に動かす方法を学び、それが実習に出たときにとても役立ちました。資格だけでなく、きちんと実践で使えるスキルを学べる学校なんだと改めて思ったことを覚えています。

衛生学園の仲間たちとは、 いまでも「強い絆」で結ばれています。

衛生学園の卒業生とは、いまでもよく顔を合わせています。先輩後輩関係なく、学年を超えた助け合いがあります。同期での同窓会では、クラスの半分以上が集まるほど今でも付き合いがあるんです。そのような強い絆があるのは、この学校ならではだと思います。
また、歴史が長いぶん、卒業生の数が多いのも特長です。私は国立病院に入職してから、四度の転勤を経験しました。勤務地も担当領域もさまざまでしたが、どこに行っても衛生学園の卒業生がいたんです。現在、近隣の病院でも卒業生が10人ほど働いていて、いろんなことを相談できます。患者様一人ひとりに合わせたケアをしなければいけない理学療法士にとって、これほど心強いことはありません。衛生学園に入学して本当に良かったなと思います。

リハビリが上手くいったかどうかは、患者様が決める。 そのことを忘れないようにしています。

業務としては通院されている患者様と、入院されている患者様の両方の臨床業務を行いながら、スタッフが働きやすい環境作り、業務効率などの向上に向けての管理業務を行っています。臨床業務でのやりがいは、患者様の笑顔を見られることです。私が行ったリハビリに対して、本当に自分で納得して「できた」と感じてくださったとき、そのときの笑顔を見ることが嬉しいんです。
どんな仕事でもそうですが、理学療法士という仕事も、相手に対して行うものです。いくら高度な技術を使って施術をしても、患者様に「よかった」と言われなければ、結局は自己満足になってしまいますからね。いつもそのようなことを思いながら、リハビリを行っています。

リハビリを円滑に進めるために必要なのは、 コミュニケーション力です。

理学療法士に一番必要なのは、コミュニケーション力です。リハビリは患者様と一緒に進めていきます。また、患者様にとってリハビリは辛いものでもあります。そんな中で円滑に進めていくには、患者様のモチベーションを上げていくことが重要。だから、初めて担当する患者様には出身地を伺ってみたり、二度目以降の方には趣味や好きな食べ物の話をしてみたり、その人に合うお話をするようにしています。患者様もいろいろお話してくださるので、それをきちんと聞くことも大事ですね。
管理業務においても、スタッフ全員とまんべんなくコミュニケーションを取るようにしています。それが、働きやすい環境作りや、スタッフの健康管理にも繋がると考えているからです。

理学療法士の知名度と地位を、 さらに向上させることが目標です。

今後の目標は、国立病院機構の理学療法士の更なるレベルアップをさせていくこと。そして、一人でも多くの学生に同機構への就職を希望してもらえることを願っています。将来的には、理学療法士の知名度や地位をさらに上げて、もっと身近に施術できるような職業にしていきたいです。
理学療法士は、医療人として病気や障害を持つ人の役に立って喜ばれる、やりがいのある仕事です。病院や施設での勤務だけでなく、介護予防など一般社会で多岐にわたって活躍できる仕事にもなりつつあります。40年以上の歴史と実績がある衛生学園では、そのような理学療法士を多数輩出してきました。学校の教育理念やカリキュラム、学習設備、サポート体制などもしっかりしており、有意義な学生生活を送れる信頼できる学校です。私はこの学校の卒業生として、自信を持って入学をおすすめします。
(2019年1月取材)