東洋医療総合学科Blog

大師匠

2013年11月30日授業の様子

師匠(ししょう)…。弟子と対になる言葉です。
 
鍼灸師小林詔司先生。東洋的に人を見る(診る)ことを追求し、あらゆる病の原因を太極的に生命力の低下(冷え)とし、腹を中心に体を診察して背部のツボで治療する、『積聚治療(しゃくじゅちりょう)』の創始者。鍼灸治療には様々な方法がありますが、積聚治療は学校の鍼灸実技教育に取り入れているところも多く、アメリカはボストンの鍼灸学校では正規のカリキュラムの取り入れています(New England School of Acupuncture)。小林先生は普段は狛江の『太子堂鍼灸院』で院長として臨床の日々。積聚治療を啓蒙普及の爲の組織、積聚会の会長です。
 
 
私の師匠の師匠で、私の師匠でもあるので、大師匠ってことになります。まー、大師匠なんて言葉使わないと思いますが。
 
写真:小林詔司先生講義中。
 
そんな小林先生が、今年も東京衛生学園専門学校の臨床教育専攻科の実技指導に講師として来て下さっています。助手は当然私です(笑)。私が入学前から授業に来て頂いておりますので、今年で何年になるのか…。昨年までは小林先生が2日間(1日に90分授業×2=4コマ)の授業の中で、積聚治療の紹介、実技の練習を体験、先生の治療の見学、で終わりだったのですが、今年から新カリキュラムってことで、積聚治療の授業が4日間(1日に90分授業×2=8コマ)の倍になりましたー!で、小林先生が治療の概要を説明して、治療を見せる。みんなで見学。そして、次と次の授業で私が積聚治療の基本治療を指導して、皆で体験。それを踏まえて、最後の授業で小林先生がまとめをして下さり、最後の治療見学&体験って感じの内容にパワーアップしました!すでにこの形式の授業は、東京九鍼研究会の石原克己先生の授業でもおこなっています!詳しくはこちらのブログをご覧下さい
 
って、ことで小林先生の授業の様子をご覧下さい。
 
写真:いつも以上にみんな真剣。遠くから写真撮ったのでこんな感じですが。先生が委中穴(膝裏のツボ)に刺の扱い方を見せているところ。
 
写真:皆も練習。ダイワニャンも真剣。カメラを見向きもせずに。
 
写真:同じくアオヤギさんも。真剣。
 
写真:マヤゲの鍼が刺さったところ。得意気(笑)。この写真じゃわかりにくいので、手元をアップ!
 
写真:鍼が刺さっているのがわかりますか?
 
写真:ねっ。いつになくみんな真剣だから、写真撮るのもこんな角度から。食いつき具合ハンパない(笑)
 
大師匠と弟子の私が交替で積聚治療を教える授業。
その狙いは、創始者としての治療の考え方、スケールの大きさ、そして名人と呼ばれるその鍼灸の技術をその眼に焼き付けてほしいから。そして、弟子である私でも、同じように治療ができ、鍼灸が決して名人芸ではないことを体験し、名人には聞けない質問をしたり、弟子の立場だからわかる師匠の話や臨床の内容を、より身近に伝えたいから。自分で企画しておいて言うのもなんですが、素敵な授業でしょ。
 
ちなみにねー、大師匠と組んで積聚治療を指導するっていう夢の企画は、私にとっても夢でしたので、また一つ夢が叶いました(笑)。ほんでもって、東洋医療総合学科には私の師匠が積聚治療を3年生に指導しに来てくれています。10年前から。これが最初の夢(笑)。私が母校を卒業するとき、卒業した先輩が師匠の助手として授業のお手伝いをしていました。私も師匠の助手を希望したのですが、人数の問題もあり学校から断られてしまいました。でも、師匠はそんな私に臨床教育専攻科の進学を勧めてくれて、今こうして東京衛生学園専門学校で専任教員をして、師匠に授業へ来て頂いております。もちろん私が助手をしていました。今は私と同じ志の者に譲ってしまいましたが。いやー、すごい繋がりだと思いますよ。我ながら(笑)。師匠と弟子って、特別なんです。
 
 
※本文中の小林詔司先生を師匠(大師匠)、と、私を弟子、と表現しておりますが、何か師弟関係の契を結んだわけではありません(笑)。私、高橋が勝手に表現しているだけです。
 
おまけ① 一部の興味ある人の爲に、小林先生の講義での板書内容をアップします(笑)
 
おまけ② 続き(笑)