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【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】兵頭明先生特集その1 新刊発売

2018年02月16日お薦め図書の紹介

東京衛生学園専門学校の東洋医学教育の中心は現代中医学です。

東洋医学って何?
東洋(地域)の伝統医学を指したり、中国から伝わり(中国医学)日本でアレンジされて広がった鍼灸や漢方薬による治療を指したりします。また、中国から見たら日本のことを東洋と言いますので、やっぱり日本の鍼灸や漢方薬治療を言ったりします。まっ、はっきりとした定義はありません。

兵頭明先生特集その1 新刊発売-2

現代中医学とは何か?
現在の中国が中華人民共和国って名前になるまであの場所で行われ伝えられてきた2000年以上ともいわれる医学の体系を中国医学とか祖国医学と、西洋医学の区別して呼んでいます。で、その膨大な医学情報を毛沢東が一度整理されたものを中医学と呼んでいます。中医学は中国伝統医学の略です。しかし、これまた正確な定義は無いと思いますが、中医学を実践している方にとっては中国医学も中医学も同じ扱いになってしまうので、整理された後の体系については、現代中医学、それまでのものを伝統中医学って呼んだりもします。日本では。

で、東京衛生学園専門学校の東洋医学教育は、現代中医学を中心に展開します。
なぜって、現代中医学は中国の医学という認識は既に世界にはなく、世界の(現代)中医学だからです。
西洋医学がドイツ人のシーボルトによって伝えられたことは有名ですが、西洋医学をドイツのものだ!なーんで思っている人は今時いませんよね。西洋医学も中医学も人類の財産なんです。

なので鍼灸を学ぶ時に中医学を学ぶってことは、世界的に見たら当然であり、その上で日本独自をもの(東洋医学)もしっかり学ぶことに意味がある、と東京衛生学園専門学校は考えます。
そんなことを今から30年以上前から先をを見ていたのが、本学園の後藤修司理事長。そして、北京中医学院(現在の北京中医薬大学)を卒業し、中医学を日本に広めた第一人者である本学園の中医学研究所所長明(ひょうどう あきら)先生です。

ってことで、本ブログから3回にわたってピン様特集です!
※兵頭先生の「ひょうどう」の漢字を中国語で発音すると「ピントウ」になるので、兵頭先生大好きな人達は先生をピンさんとかピン様の愛称で呼びます。

1回目となる今回は、兵頭先生の新刊紹介です!あっ、先生新しい本書かれたんだ!って思った方、それだけのことでは「特集」は組みません。著書から翻訳まで多数の本に関わっている先生ですが、近年ですと2009年発刊の「徹底図解 東洋医学のしくみ―気・血・津液から鍼灸、漢方治療まで」(今回のブログの最初の写真)が有名です。本校の授業においては教科書の副読本にもなっております。その後にもいくつが出版されているのですが、この度すんげー本が出てしまいました。

それがこちらです。

兵頭明先生特集その1 新刊発売-3

『中医学の仕組みがわかる基礎講義』(医道の日本社)です。

常備:★★★★★ これは手元にあったほうが良い。治療法や流派を問わず基礎の習得に必須。
読解:★★★★★ こんなわかりやすい中医基礎理論の本は無い!
内容:★★★★★ 現代中医基礎理論です。他の治療法の方々にもお薦め。
価格:★★★★★ この値段で買えない(買わない)人はもう学ばなくていいです。
満足:★★★★★ これで満足しない人は、ただのひねくれものです(笑)

気とは何か陰陽とは何かという最初の基礎でつまづくことが多いのが東洋医学の勉強です。本校では兵頭先生が独自のスタイルで長年教鞭を取られてきたのですが、その内容を漏らさず文章にしたのが本書と言えます。先ほど、中医学は世界の中医学だと言いましたが、日本の東洋医学教育もそのへんを十分理解しており、東洋医学の教科書『東洋医学概論』が2015年に新しくなり『新版東洋医学概論』となりましたが、その内容も中医学が中心になっております。ちなみにこの教科書の執筆者の一人も本学園の元職員で現在は中医学研究所客員研究院のカマーチョこと鎌田剛先生です。『東洋医学概論』の教科書はもちろん兵頭先生が執筆者の一人です。ってことで、『新版東洋医学概論』を理解する上でも非常にわかりやすい解説書にもなり、兵頭先生に教わっているような感覚に陥る素敵な本となっています。

年末に原稿校正の内容を見せてくれたのですが、その後4回に渡って校正を行い発売となりました。発売日を事前告示したこともあり原稿依頼から発売までこんなに早かった兵頭先生の本は初めてとのこと。で、兵頭先生関係の本を多数出版している某出版社の会長と社長は「兵頭先生に原稿を書いてもらうにはその手があったか…」と言われたそうです(笑)
兵頭先生の同志 高橋大希

※本書を購入するなら初版がお薦めです(笑)プレミア本ですよ。理由はそのうち公開しまーす。