東洋医療総合学科Blog

灸を教えるにあたって

2014年04月21日卒業生だよーん

もうすぐGW。ってことで、学校は入学式からの新年度スタートでばたばたしております。
 
そんな月曜日、卒業生が遊びに来ました。この春に臨床教育専攻科を卒業したマヤは、神奈川にある鍼灸専門学校に入職し、先生としてがんばっています。そこで、灸実技の助手として学生さんへの指導を始めたのですが、いろいろと灸の実技指導について疑問が出てきて質問に来ました。突然来たのでびっくりしましたが、まー、こんな私でも頼って来てくれるというのは嬉しいものです。
 
卒業すると教務室に入れます。学生時代には入れなかった秘密の花園へ(笑)
 
鍼灸学校の実技教育の現状を長くみてきて、そしていろいろな話を聞くと、私から見ても問題点が多くある学校が多いです。
 
例えば、ベテランの臨床家(開業鍼灸師)が指導しているケースによく見られるのが、『見て盗め』というスタイル。簡単にいうと、真似をしなさい!なのですが、鍼灸が徒弟制度で行われ、師匠と弟子の関係が当たり前だった時代、内弟子となり寝食を共にした時代なら問題ないのですが、どこを真似れば良いのかわかっていない学生さんに、ちゃんと見ろ!って言ってもわかりません。盗んで欲しいなら、まずは盗み方から教えないとダメです(笑)自分が出来ていることを、他人に教えるってのは難しいものです。
 
鍼灸専門学校の先生って、鍼灸師になって2年で資格を得ることができます。たった2年のキャリアで鍼灸の技術が教えれるのか?まー、難しいですよね。だからこそ、学校で実技を指導する先生には自ら臨床をして欲しい。治療のできない先生が、治療の技術を教えるなんてのはもってのほか。新人教員達よがんばりなさいよ。現役に近いからこそできるアドバイスってんもあるんだから。
 
あっ、卒業生のみんな、マヤに限らず困ったことがあったら学校に来なさい。力になれるかわかりませんが、話を聞くことはできますから。