東洋医療総合学科Blog

Hawaiその2

2014年09月27日大希のつぶやき

さて、ハワイに鍼灸指導に来ております。
毎年のようにアメリカで指導をしていますが、本当にこちらの方々は熱心です。年に1度の機会をとても大切に、そして重要に考えてくれています。まー、はっきり言って日本人鍼灸師は勉強不足ですよ(笑)。私の学生時代を振り返ってみても、そう思います。学校が夏休みの8月末に中国研修に参加した学生さん達は、それを肌で感じたはずです。中国の学生さん達の熱心さ、そして勉強量に。
写真:いよいよスタート!これは初日の様子。
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学歴が無く、また興味も無い私が言っても説得力が無いですが、日本の医療の中心にいるお医者さん達は勉強していますよ。例外もいるかもしれませんし、医師という職業にどれだけ興味と熱意があって志したかは知りませんが、学力がないと医大には入学できませんし、その後の6年間の勉強、臨床実習、国家試験と、日本の鍼灸師の卒前とは比較にはなりません。
写真:講義中の小林詔司先生(臨床教育専攻科講師)
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でも、だからといってそれに卑屈になる必要は全くないし、気にすることはないんだよ!学生諸君(笑)。鍼灸師という職業は、先の学歴という意味では、ラッキーなことにどんな人でも学校に入学できて学べる環境に今はあります。だからこそ、そこでこの伝統ある医術に興味を持ち、生涯の仕事としてやっていく覚悟ができたなら、そして大好きになったのなら、徹底的に勉強すればいいんです。ただそれだけ。好きこそものの上手なれですよ。好きなものを究めようとした人間の力は本当に素晴らしい。それはどんなことにも当てはまります。もっともそうでないと、人の命に係わる仕事をする上の絶対条件だか。
写真:患者さんの治療を見学中。
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そして、そんな状態だから、とりあえず国家試験に受かれば良いなんて発想をする人がいるとか、資格を得たから取りあえず仕事をするような状況を生んでいる人がいるとも言えますが。まー、その辺は、師会や学会の先生方に頑張って頂きましょう(笑)。学校の先生として、一人の鍼灸師として力になりたいとは思っていますし、私の立場でそれらを微力ながら支えているとは思っていますが。
写真:そして仲間をモデルにデモンストレーション。通訳は超有名人のスティーブン・ブラウン先生!
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ですから、ついでに言いますけど、受験生にはそんな気持ちで学ぶ環境(学校)を選んでほしくないんです。もちろん、卒業したから鍼灸師として仕事しなければならないなんてことは無いんですよ。学んだことがその人の人生の糧に絶対なるから。でも、だからこそ、いろんなことを考えて、慎重に行動して欲しい。
写真:ホテルの食堂から。
夕日が沈むのは18時15分位です。それからでも海に入れます。
ハ、ハワイだからって浮かれてないぞ!仕事してるぞー!