東洋医療総合学科Blog

【はりきゅうマッサージ治療室だより】サ活のすすめ

2023年07月15日はりきゅうマッサージ治療室だより

梅雨明け間近の頃となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。東京では平年719日頃ですので、今年は若干早まるかもしれませんね。 


 梅雨が明ける一方で、7月以降は東京で最も湿度の高い時期となります。湿度が高いと、水分で汗腺の出口が塞がれ、汗をかいても蒸発せずにべっとりと肌にまとわりつく状態に。発汗による体温調節が上手くいかなくなり、熱中症の原因にもなり得ます。また、東洋医学的にも、湿邪により体内に余分な水分が溜まりやすく、浮腫みや身体の重だるさ、頭痛等の原因になるといわれます。

 このような高温多湿の季節にお薦めなのが、全身で発汗できるサウナ浴です。最近サ活(サウナを楽しむ活動)という言葉をよく耳にするようになりました。メディアでも取り上げられることもあり、サウナ人気は年々高まっているようです。漫画「サ道」が発刊され、後にテレビドラマ化されたことも一部で人気が出た要因かもしれません。

 日本サウナ・スパ協会のホームページによると、サウナならではの身体効果として、発汗による老廃物や停滞する水分の排出、血管拡張、心拍数の増加、血流量の亢進等が挙げられており、高温多湿時の体調維持のためにも打って付けであることがわかります。更に、血流量の亢進により酸素摂取量が増え、筋肉疲労や筋肉痛にも効果が期待できます。

 また、サウナと冷水浴・シャワー等の交代浴と休憩のサイクルを繰り返すことにより、自律神経系の調整能力を高める訓練にもなり、身体のバランスを整える効果もあるといわれます。これが、サウナで「ととのう」ということに繋がるのかもしれません。

 近年、街中の銭湯は減少傾向にありますが、サウナを設置している銭湯もあります。入浴料金+追加料金で比較的安価で利用できますので、お気に入りの銭湯を探してみてはいかがでしょうか。尚、入浴時には、サウナ浴前・中・後の水分補給、入浴前の洗身、冷水浴前のかけ水(湯)、無理な長時間入浴を避ける等、安全とマナーに配慮することもお忘れなく。

 これからますます暑い季節となりますが、高温多湿の今だからこそ、サ活で良い汗を流し、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。鍼灸・マッサージ治療との併用や、治療を受けられない時の代替手段として活用されるのもおすすめです。(※但し、治療日のサ活は控えましょう)