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天津通信

【鍼灸マッサージ師】天津通信★お仕事編<7> ~学生時代の学びが力に~

2020年06月02日

新型コロナウイルス感染症の影響により日本へ一時帰国して3ヶ月半が過ぎ、未だに天津に戻る見通しが立たず自宅待機が続く中込です。
日本の感染拡大は落ち着きつつあるものの、中国では第2波が懸念されている為なかなか天津に戻る事が出来ずにいます。

天津で働く日本人スタッフはオイルマッサージ専門、タイ古式マッサージ等の経験者、自身で開業していたあはき師(あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師)と経験は様々で、職務経験が5年目以上の人ばかりでしたが、私はまだ2年目。卒業後の1年間はあん摩指圧の施術が大半で、2~3回膝下のオイルマッサージを行った以外オイルを使っての施術をする機会は殆ど無く過ごして来ました。
その為やや不安は有りましたが、実際に施術を始めてみると粗削りながらも他のスタッフに遅れを取ることなく施術が出来ました。自覚は有りませんでしたが、多少のブランクが有っても対応できるだけの技術が授業でしっかり身に付いていたようです。
仕事に慣れてからは、施術時間の長いお客様に対して基本の手技に加え授業で教わった手技を取り入れる機会も多くなり、先日腹部を重点的に施術して欲しいと言うお客様がいらっしゃった時には「後藤流按腹術」を使うなど、色々な引き出しを使って施術しています。授業で使用した資料は天津に持って来ているので施術の組立てに役立てています。
 
東京衛生では昼間部の授業終わりから夜間部の授業始まりまで実技室が開放されていたので、授業の時間以外にも実技の練習や復習をする事が出来ました。在学中は一時期[中込は実技室に住んでいる説]が浮上するほど毎日のように実技室へ通い、クラスメイト(夜間部)と練習したり、時には別のクラス(昼間部)の友達と練習する日々を送っていました。
どのような方が来ても対応できるように日ごと異なる体格の人と練習をし、疲れにくい施術ができるように授業では基本の姿勢や体の見方・使い方を教わり、先生の指導を受けたり他の人が指導されている所を見て自分の施術の修正に役立て人への伝え方も学びました。
 
今年の1月末、新規スタッフが1人研修のため天津に来た時の事。マッサージ経験の少ない新規スタッフに手技を教える際にも学校での経験が役立ちました。新規スタッフは腰が痛くなるような良くない姿勢で施術していました。少ない時間では有りましたが、腰を痛めない為の正しい姿勢や本人のクセ、改善点を理由も添えて教えました。同僚のあはき師の先生の指導も合わさり、指導後は姿勢が良くなり腰が痛いのも改善して施術しやすくなったようで、その後に実施した中国人オーナーへの施術も良い評価を頂きました。
必死で過ごした東京衛生での3年間。多くの事を幅広く学び沢山の技の引き出しを持ち、活用出来るまでに成長していたのだと日々感じています。まだまだ修行の途中。ノビシロいっぱいです。
「基本が大事!」    中込 文恵