リハビリテーション学科Blog

【理学療法士】アメリカ研修旅行レポート Part1

2015年09月10日リハビリ

本校夏の恒例行事「アメリカ研修旅行」。8月9日~17日、約1週間でアメリカ西海岸の医療施設、リハビリ施設で研修を受け、観光も楽しみました。
引率を担当した山手千里先生のレポート、3回に分けてお届けします。

今年もアメリカ研修へ行ってきました!参加者はリハビリテーション学科2年生16名と教員2名です。荷物の大きさはそれぞれですが、中には教科書を持参している学生もいました(アメリカで教科書を開いたのかは・・・)。9日深夜羽田発の飛行機に乗り、ロサンゼルスへと旅立ちました。



ロサンゼルス到着後、長旅の疲れを見せず、学生のテンションはMAXに!いよいよアメリカでの研修が始まります(右端は井上裕次先生)。

<研修1日目 米国の理学療法に関する講義>
ロサンゼルス到着から一夜明け、いよいよ研修が始まります。研修1日目は、ロサンゼルスで活躍されている理学療法士の先生による、米国における理学療法士についての講義でした。
アメリカで理学療法士になるには、最低でも修士号が必要とされており、近年は博士の学位を取得することが推奨されています。2020年までに全ての学校で博士課程プログラムを提供するようになるとのことでありました。また、国家試験の合格基準については、アメリカ内でも州によって異なるとのことです。
また、先生が実際に理学療法士として仕事されている在宅での理学療法について、実際の治療場面を提示していただきました。日本と同様、アメリカでも在宅医療は重要視されています。



学生から「アメリカで理学療法士として働くためには、どのような手続きが必要ですか」といった質問もありました。



最後に全員で記念撮影!

<研修2日目 病院視察 ランチョ・ロス・アミゴス国立リハビリテーション病院>
研修2日目は、世界的にも有名な病院であり、特に理学療法士であれば誰もが知っている「ランチョ・ロス・アミゴス国立リハビリテーション病院」の視察でした。理学療法士が学ぶ歩行分析は、この施設での考え方に基づいています。




実際に施設の名前を見ただけで、身の引き締まる思いでした!

リハビリテーション関連施設には多くの機器が設置してあり、学生が実際に体験する機会がありました。また、実際の治療場面についての見学もできました。「僕のリハビリの見学をして、何か得る物はありましたか?」という患者さんからのお言葉に、学生は大きく頷き感謝を表していました。



自力で立位が取れない方のサポートをする機器の説明を受ける様子



Alter Gという反重力トレッドミルを体験したい人が挙手をしています。みんな体験したかったのですが、時間の関係上1名が選ばれました。



空気圧を使って、足への荷重を軽減します。骨折後や靭帯損傷など、すぐに体重をかけて歩けない方へ使用する治療機器です。NBAの有名選手がこの機器を使用したといったエピソードもありました。



車いすを患者さんの体に合わせて調整したり、座面にどの程度圧がかかっているか、また左右の偏りがないかなどを、圧センサーを使用して確認します。必要に応じてクッションを導入したりと理学療法士の大切な仕事の一つであることを説明していただきました。



様々な車いすがあり、それぞれ操作方法が異なります。実際に学生も体験しました。

研修2日目の最後には、身体力学の講義と実技の時間がありました。患者さんを移動させる際の方法について、自身の体をどのように動かすと負担が少ないか、など講義を交えた実技指導がありました。



患者さんをベッドから車いすへ移動させる方法を体験しました。どのように自身の体を使えば患者さんが安心か、また自身の体に負担が少ないかを体験しながら感じました。



講義の後は、学生同士で練習しました。



最後に記念撮影!2日目の研修終了です。
 
3日目以降は、Part2で。お楽しみに!