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【理学療法士】日常生活活動論~車椅子について学ぶ~
2016年12月08日リハビリ
3年間で理学療法士をめざす、リハビリテーション学科です。2年生が「日常生活活動論Ⅱ」の授業で車椅子について学びました。
日常生活活動とは、
食事をしたり、着替えたり、トイレへ行ったり、顔を洗ったり、お風呂に入ったり・・・など、
生活を送る上で不可欠な動作を指します。
当たり前のように感じる行動かもしれませんが、
例えば、
ケガや事故で足を失ってしまった方、
病気で身体半分が動かなくなってしまった方が、
今まで通りの日常生活活動を行うのは難しいかもしれません。
障がいによって日常生活活動を制限されても、出来るだけ自分の力で日常生活を送れるよう、
その方に何が必要か?どんな方法があるか?と考える力を身に付けるのがこの日常生活動論の授業です。
本校では、座学で日常生活動作の概念を学ぶ他に、
障がいを体験しながら料理をしたり、
障がいを持った方、そしてその担当理学療法士を実際にお招きしてお話しを伺う授業を設けています。
この日は、車椅子について学びました。
足を失ってしまった方、足が動かなくなってしまった方にとって、車椅子は足代わりです。
患者さんに、車椅子の乗り移り方や操作方法を教えるのも理学療法士の仕事の一つですので、
理学療法士自身も車椅子を扱えなければなりません。

授業を担当したのは、森島学科長。
学校で車椅子の操作方法を確認した後は、外へ出て校外学習です。
階段やスロープ、小さな段差、平地、坂道、不整地など、
さまざまな場所で車椅子に乗る体験、介助の体験を行いました。

緩やかなスロープに見えますが、結構スピードが出ます。
一人で乗っている時のブレーキのかけ方も大切なポイント。

スロープやエレベーターがない時は、車椅子を持ち上げて移動することもあります。

2、3センチの小さな段差でもフットレストが引っかかってしまいます。

でこぼこ道は、ガタガタガタ・・・という振動が身体に伝わってきます。振動を辛く感じる患者さんもいるかもしれませんね。

「登り坂・・・大変!」と言いながら頑張る学生さん。車椅子に乗る時は腕力も使いますね!
小さな段差でも車椅子に乗ると大きな段差に感じます。
介助の手を借りずに段差を乗り越えるキャスター上げにもチャレンジ。
ちょっとした段差でも車椅子では大きな振動として体に伝わってきますし、
車椅子に乗っている人は、押している人よりスピードを感じますので恐怖感を感じる人もいるかもしれません。
介助する側・される側、両方の体験を通して、段差や坂道に対する意識も変わったのではないでしょうか?
2年生は、1月から臨床実習Ⅰがスタートします。
授業一つひとつの学びが実習に繋がっていきます。着実に歩みを進めていきましょう!