トップページ VOICE 在校生インタビュー:鍼灸マッサージ師をめざす東洋医療総合学科2部(夜間部)・熊野さん

VOICE

東洋医療総合学科2部(夜間部)・熊野さん

好きなこと、やりたいことを学ぶ楽しさ!
互いに支えあう夜間部の仲間たちとともに。

鍼灸マッサージ師

熊野 寛子 さん

東洋医療総合学科2部(夜間)3年生

  • 在校生
  • 夜間

入学前は社会人

鍼灸あん摩マッサージ指圧師をめざすまで

この資格、仕事をめざしたきっかけは2つあります。

1つは、学生時代に鍼灸治療を受けたこと。
幼稚園の年長からスピードスケート競技に打ち込んでいたのですが、
特に高校時代はケガが多く、リハビリと並行しながら鍼灸治療院に通いました。
鍼灸治療を続けていくうちに痛みが改善し、ケガの部位だけでなく、ケガをしてから落ち込んでいた心のケアまでしてもらい、諦めずまた頑張ろうと思えました。

もう1つは治療家の方に父の在宅治療をサポートしてもらったことです。
症状が重く自宅で過ごすことを選んだのですが、
痛みで苦しそうにする父を前に何もできず、もどかしい思いをしました。
しかし、そんな父の苦しさを助けてくれたのが治療家の方でした。
体に触れながら、声掛けも本当に適切で、父が楽になっていることが分かりました。
薬が効かなかった痛みを和らげる、患者だけでなく傍にいる家族のことも支えてくれる、素晴らしい技術、仕事だと思いました。

大学卒業後は会計事務所で働いていたのですが、この経験が大きな転機となり、進学を決めました。

夜間部を選んだ理由

昼間の時間を仕事や近くに住む祖母のサポート、仕事が休みの日には落ち着いて自己学習や実技室での練習時間にあてたかったので夜間部を選びました。
また大学は昼間だったので、夜間部は未知の世界でしたが、自分のように社会人を経て入学する人が多い印象なのも決め手でした。
実際いろんな経歴、キャリアの人がいて楽しいです。

進学先はいくつか候補がありましたが、
体験入学で「先生と学生の距離が近くて、いいな」と感じたのが東京衛生学園でした。
そして、先生が技術を学ぶことの大切さをしっかり伝えてくれました。
基礎をきちんと身につけて一人前に仕事ができるようになりたい、という私の目標に合致する学校だと思いました。

やりたいこと、好きなことを学ぶ楽しさ

鍼灸実技の授業 入学前から「授業は大変だよ」と聞いていましたが、入学したら実際大変でした。
ただ、身体の仕組みや臓器の名前を必死に暗記するのも、
初めて触れる鍼やお灸をゼロからこつこつ学ぶのも、
自分のやりたいことなので、本当に楽しいです。

私の場合、大学では「必要な単位をとる」ことに追われている感じで、
自発的に学べなかったことに後悔もありました。
今は楽しさを実感しながら学べています。

楽しみながら続けているうちに、できることも増えてきました。
例えば灸ではまず「100壮を10分以内でひねる」ことを目標にするのですが、最初は40分かかりました。
それが今では10分をきります。できることが増えることを感じられるのも、また楽しいですね。

先生の言葉

先生方からは、知識技術以外についても学んでいます。
例えば「人間は忘れる生き物。忘れることにがっかりしないで、何度でも復習しよう」。そう言われて「そうか!忘れても焦らず何度でも繰り返せばいいんだ!」と授業後の復習が習慣になりました。
最初に鍼を刺すときには「失敗するのが当たり前。怖がらずまずはやってみよう」と明るく背中を押してもらい、一歩目を踏み出せました。
また、先生のデモを見る時は「どんなところを意識して見るのか」ということも教えてもらいます。初めて触れる鍼やお灸は、何を見て何に気をつけるべきかもわかりませんでしたが、そうしたポイントを丁寧に教えてもらえるので、恐怖心よりも「やってみたい!」という気持ちが大きくなります。
最初はやっぱり怖いし、痛かったりもするんですけどね。

普段も先生方からいろいろ声をかけてくれます。
何か悩んでいるときに、相談しやすい環境です。

日々の生活

いまは主に在宅で仕事をしています。
学校までの移動時間に余裕があるので、授業前に学校で自習や実技の練習をする日もあります。
夜間部はフルタイムで働いて始業直前に来る学生が多いので、珍しいケースだと思います。

日々リラックスして学校に通えているのは、クラスメートの存在が大きいですね。
勉強のことも自然に助け合える雰囲気ですし、年齢・経歴バラバラの人が集まっているので、自分を出しやすいのかもしれません。
実技の授業は学生同士ペアになって行うのですが、先生から教えてもらったポイントを確認しながら、「もっとこうしたら更にいいかも!」と遠慮せず指摘しあいながら練習できています。

また今年3年ぶりに開催された学園祭では、クラスで企画して豚汁を販売しました。
みんないい大人なんですけど、「やるなら、全力で楽しもう!」というノリで大いに盛り上がりました。
自分が高校生の時の学園祭より全力でした(笑)

将来のこと

卒業し国家資格を取得したら、まだ漠然とですが、ご自宅に伺って鍼灸あん摩マッサージ指圧を行う仕事に携わりたいと考えています。
具体的にどのような働き方があるか、先生にも面談などで相談しながら調べています。
治療家としては、その人が抱えている痛みを緩和できる技術を身につけたい。
そして、患者さんが自分らしく日々を過ごしていくことを支えていける存在になるのが目標です。

(1年生の時に取材した記事です)