東洋医療総合学科Blog

【はりきゅうマッサージ治療室だより】「卒後研修を終えて」

2024年03月25日はりきゅうマッサージ治療室だより


卒後研修を一年終えたKSです。
今年も、新たな年度の時期になりました。
卒業生の皆さんは、いよいよ実際の臨床の世界に足を踏み入れる事になります。

私は独り立ちに際して、施術家としてやっていくうえで、今後の臨床現場における具体的なイメージを持つことが出来ず不安が多々ありました。そのため学生の時、身体不調時にお世話になっていた、衛生学園付属治療施設の渡辺室長が主宰する卒後研修に参加することにしました。

この研修では、医療面接から治療方針を定め、実際の施術、治療後の生活指導に至るまで、臨床における一連の流れを、最初は先生の臨床現場に立ち会い、実際の施術を見学し、そこで施された治療について、先生とディスカッションを重ねます。
その後、順次一部施術などを任されていき、最終的にすべての過程を一人でこなすというカリキュラムが組まれております。
実際の臨床で、生じたいろいろな疑問をその都度先生に投げかけることで、治療についての考え方の手立てなどを得ることが出来ます。その結果、一年間を経て、だんだんと実際の臨床に慣れていくことができました。
また他の研修生と、それぞれ担当した患者さんに対する施術方針に対する意見交換などを通じ、共に切磋琢磨することができました。
研修で実際に施術することになる協力患者さんには、いろいろな方がおられ、あたたかくも時には叱咤激励されることもあり、施術を含めたホスピタリティーの面でも,学ぶことが数多くありました。

現在、私は地元で訪問鍼灸マッサージに従事しておりますが、様々な疾患を抱えた患者さんに実際に向き合ううえで、卒後研修で得た経験がとても役に立っていると感じております。

ご卒業された皆様が、この先臨床家としてのキャリアを積んでいくうえで、その導入として卒後研修に参加し、臨床経験を積むことは、とても有意義なことだと思います。

今後の学生さんや卒業生皆様のご活躍を祈念いたしております。




 


 

修了証書を手に笑顔のスタッフ
  


患者様への施術前、スタッフ同士で入念にシミュレーション