東洋医療総合学科Blog

ヒカリとユカ

2013年08月31日今日の東京衛生

昨日(金曜日)の午後、昼1年のヒカリとユカが学校に来ました。残り数日の夏休み、なぜか一足早く学校に顏を出しに…。
 
先生ーって呼ばれて近づいて話を聞くと、仲良しのチヅルちゃんが誕生日だったらしく、3人でお祝いかねてホテルでランチをしてきましたーと。あら、素敵。時代を感じます(-_-;)し、やっぱり東京だなーなんて思ってしまいます(笑)。
 
写真:これが夏休み前の二人。普段学校に来るときはこんな服装。
 
写真:でー、こっちがオシャレしてきた昨日の二人。はい、かわいいー(笑)
 
って、そんな二人は学校には何しに来たのかというと、もちろん鍼の練習に。夏休み前に行われた試験の結果を踏まえ、現在の状況に問題が無いかチェックしてもらいに来たのでした。ってなことで、白衣に着替えて実技室。
 
写真:ユカ、目が…(笑)。ユカは片手挿管が苦手だねー(笑)。
 
写真:ユカが鍼を眺めている後ろでは、ヒカリが夏休みの宿題である桐板に鍼を刺しています。
 
二人と話をしていると、実技のどこでどのように躓いて、どこが出来ていないのかがよーくわかります。試験前後の会話、授業での会話、実技室開放での会話、そして夏休みのこんな日の何気ない会話。
 
東京衛生学園専門学校で私は10年以上も鍼の刺し方だけを1年生に教えてきました。その結果、私がどのように説明すると学生さんはどのように実技を真似るのか、私が実技のデモをするとどこに注目して見ているのかというのが、経験ということでしか表現できませんがわかるようになっています。だから、鍼を1本持ってもらうだけで、この学生さんはどこを改善してあげると上手になるのかもわかります。でも、やっぱり同じ人なんていないので、100人100色の癖や苦手なところが存在しているのですが、授業中だけでは気付かないようなことが、こんな短時間二人といっしょにいただけ気付くこともあります。
 
それは、初診では気付かなかった患者さんの身体のことや心理状況が、治療を重ねることで見えてくるのに似ています。鍼灸学校で実技指導をしている先生の中には、臨床をしていない先生がいます。授業で教える内容(レベル)は臨床をしていなくても関係ないからとの理由もいっしょに耳にします。でも、そうなんでしょうか。
 
臨床家の方にする質問で良く耳にするものに、『先生の師匠は誰ですか』といものがあり、その回答に『患者さんです』というのがあります。患者さんから教わることって多いんです。でも、教育もいっしょ。学生さんから教わることって本当に多い。だから、いっぱい臨床経験を積んで、いっぱい教えて、その中で教わることがあって…と考えていくと、実技の指導をしようと思ったら臨床しないとダメなんです。
 
患者さんから教わること、学生さんから教わること。鍼灸に限ったことではないかもしれませんが、治療する側、教える側として、常に謙虚にいたいものです。
 
いやー、ヒカリとユカから学んだ夏休みでした(笑)