東洋医療総合学科Blog

今の2年生の鍼灸実技

2013年09月04日授業の様子

2年生の鍼灸実技。腰の灸を1年生の時に経験していますが、鍼を刺すのは2年生から。そしていよいよ、背中、肩と、より鍼を刺すのが難しい、危険度の高い部位への練習への入っていきます。
 
写真:ミカがお灸の準備中。患者さん役にはお灸する場所にシールが貼ってあります。
 
1年生の時は、誰でもわかる場所に角度も深さも単純に、何度も同じように繰り返して、鍼を刺す爲の指の使い方(指の力)や感覚を身に付けていました。しかし、ある程度の基礎が身に付いているので、『今日はこの場所にこのように刺すよ』って感じで全身に鍼をしていくと、学生さんは意外と出来ない。それは何が問題なのか。それは、
 
①ツボの位置
②鍼を刺す方向と深さ
③術者の立ち位置
 
です。1つ1つはたいしたことないのですが、同時にこなすのが意外と難しい。
 
写真:ミカが施灸開始。右手の人差し指が少し黄色いのは線香のヤニのため。練習している証拠。
 
ここに刺しますと説明されると、場所を確認しますが、そこがあまり触ったことのないツボだったりすると、ツボの位置に自信がない。そんな自信のないツボに初めて鍼を刺す。しかも単純ではなく、角度も深さも慎重を求められる。で、これら二つのことに気を取られていると、先生がどこに立って、どんな姿勢だったのかは見ていない。ましてや、同じツボを左右となると、もう大混乱(笑)。
 
写真:同じくヤーマダーが施灸中。
 
写真:ヤマグチ君も施灸中。
 
そんな経験から、東京衛生学園専門学校の鍼灸実技とツボの授業は、非常勤講師の先生ではなく、毎日いる専任教員が教えます。そして、ツボの授業とお灸の授業と鍼の授業が、絶妙な間隔で反復練習を繰り返されるようになっていて、先の3つが同時にやらずに、順順に確認できるような授業内容として組まれています。これは、専任教員だけでやっているからできること。非常勤講師の先生では絶対にできません。もっとも一人の非常勤講師がツボの授業も鍼も灸も教えれば不可能ではないですが、そんなのは大人の事情も含めて(笑)無理なんです。だから、今日の写真でお灸をしているツボは、今後、鍼を刺していくツボ達なんです。
 
写真:奇跡のペア。エースナカヤマに施灸中の同じく新エースユウ(笑)。さて、真のエースはどちらになるか…(笑)
 
非常勤講師の先生にお願いしないと実現しな授業もあるし、専任教員だから可能な授業もある。双方のバランスがとれている学校は理想的な授業が3年間実現可能。この最強のバランスがとれるように、授業内容も毎年工夫しているうです。でも、鍼灸学校の受験を考えている受験生には、さすがにそこまでは見抜けないかなー(笑)