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【鍼灸ブログ 大希のつぶやき】 3年生顔面への刺鍼
2016年06月20日授業の様子
毎年授業内容の見直しをしている東京衛生学園専門学校の鍼灸実技。去年も顔面部への刺鍼は3年生の6月に行っております。
なぜこの時期なのか。
①顔への刺鍼は、顔の筋肉や骨の知識があると他の部位に比べて簡単に安全に刺せます。
②顔のツボは特殊な効果のものが多く、手足のツボに比べて使用頻度が少ないから。
③使用頻度が少ない為、1年生で習ったツボなのに忘れていることが多いので、この時期(国家試験前)に思い出す為。

まー、こんな理由「も」あるんです。
はい、ヒジカタ君の顔にいっぱい刺さっていますね。

こちらはミノベさん。

顔への鍼は近年「美容鍼灸」という名で有名になり、女性や芸能人にも大人気。本校の卒業生でも専門にやっていて活躍している人いっぱいいます。
マルちゃん。寝てます。

治療としては、顔面神経麻痺、神経痛、歯の痛み、頭痛、眼精疲労、鼻づまり、花粉症などなどいろんな症状に治療が可能です。美容に鍼灸を初めて用いた先生は本当にすごい。発想が豊か。
コジ。あっ、目が開いている。気づかれた(笑)

さて、ここでヒジカタ君の写真で特別な効果を紹介しちゃいましょうか!うちの学生には当たり前だけど、知らない人も多いと思うので。あっ、ちなみに普段鍼の先生をしている私ですが、なんと座学でツボの授業やってるんです。
赤い印の鍼とツボ、攅竹(さんちく)というツボですが、このツボ、なんと腰痛に効果があります。こんな顔のツボが腰の痛みに!とくに腰痛の中でもこのツボは腰の左右、真ん中問わず効果があります。体力がある人が腰痛になったり、年配の方の腰痛に使うのがお薦めです!
緑の印の鍼とツボ、こちらは四白(しはく)。このツボは膝の痛みなど足の治療に使えます。こちらも年配の方の足の痛みに効果的。とくに、足が麻痺しているような重症な時に使うことが可能なツボです。このツボ上手に刺すと鍼を刺された感覚(「響き」と呼ばれます)が、目の下から顎に行き、耳の前を通って額まで来るんです。面白いよー。

初めて刺すツボって緊張します。
だから、知識と技術に余裕がないと時間がかかってしまいます。
今回の鍼数は21本。おっかなびっくりやっていたのでは、時間がどんだけあっても足りません。
でも、知識と技術に余裕があると教わってすぐに実践できます。こんなふうに。
これが東京衛生学園専門学校の鍼灸実技。

しっかり基礎を身に付けていると、しっかりと応用できます。背伸びすることなく。
患者さんへの治療で背伸びするわけにはいかないですからね。今日はここまでー。
※今回も鍼灸学校の学生さんの為に今回刺した顔のツボを紹介しましょう。
顔面部:陽白(ようはく)、魚腰(ぎょよう)、攅竹(さんちく)、太陽(たいよう)、印堂(いんどう)、四白(しはく)、巨髎(こりょう)、迎香(げいこう)、水溝(すいこう)、大迎(だいげい)、承漿(しょうしょう)。
実は手足も刺してます。
手足:合谷(ごうこく)、足三里(あしさんり)。
鍼はセイリン社製1寸02番。基本直刺ですが、陽白、魚腰、攅竹、印堂、足三里は水平刺。但し、足三里は2寸5番の鍼で胃経流注に従って。