東洋医療総合学科Blog

伝説来校(笑)

2013年09月18日卒業生だよーん

まずは下の写真をご覧下さいい。
 
写真:灸頭鍼
 
刺した鍼の上にお灸のモグサをくっつけて燃やすと、鍼+灸の温かさの効果がありますが、これを灸頭鍼(きゅうとうしん)と言います。腰などの冷えやすい部位におこなうと、固まった筋肉をほぐし温め、しかも気持ちよい!患者さんがよろこぶ鍼灸治療ナンバーワンではないかと私は思っています。写真では鍼の練習用の枕に行っています。でー、視線を鍼から枕の端(左)のほうに移すと、何やら黒いものが…。そっちにピンとを合わせてみましょう。次の写真をご覧下さい。
 
 
枕に燃えた痕が…。灸頭鍼のモグサは、鍼に上手につけないと、ポロッと落ちてしまいます。鍼が刺さっているのに、そこに火のついたモグサが落ちてきたら…火傷しますし、熱さでパニックです。熱くて動くと刺さっている鍼が曲がる可能性もある…。ってことで、灸頭鍼は技術がないと非常に恐ろしい治療にもなります。で、この写真の枕の燃え痕を作ったのが、本日学校に顔を出してくれたのがナンブ、いや南部美幸先生です(笑)。7年前の私の授業中の出来事でした(笑)。あっ、(笑)じゃないね。
 
写真:親方とナンブ。
 
そんな南部先生、今は沖縄にある鍼灸学校で先生をやっています。高校卒業して18歳で鍼灸学校で入学してきたナンブ。東洋医療総合学科を卒業して本校の臨床教育専攻科に入学。教育実習も経て、卒業したけど、すぐには教員の仕事をしませんでした。本人なりにいろいろ考えた時期だったのでしょう。全く違う職種を少し経験して、その後、教員と臨床の道を改めて歩み始めました。都内の鍼灸専門学校の立ち上げから協力して、学生にも愛され、一区切りをつけて、今年の春からは沖縄に移住。
 
ナンブが3年生の時の卒業論文は私が指導担当でした。有名な鍼灸師の先生のところにインタビューにいったり、夜になって学校が閉まっても論文がまとまらず、うちの治療院にノートパソコン持ち込んでやったりと、ここのクラスは私も若かったのあり、楽しい思いでがいっぱいです。いっしょに中国研修(私は引率です)も行きました。
 
写真:ナンブの卒業論文。『鍼術上達法~名人への近道を探って~』。懐かしい。
 
写真:真ん中がナンブ。右が同じクラスのヨッちゃん。左が私(笑)。中国万里の長城にて。
 
教え子と偉そうには言えませんが、卒業生の活躍はやはり、正直嬉しい。しかも鍼灸の実技を教えているとなると余計に。うちの学校で習ったことをベースに工夫しながら、奮闘しているようです。今回顔を出してくれたのは、沖縄の鍼灸学校が夏休みになったからとのこと。沖縄はこっち(東京)と夏休みの時期がずれているのね。積もる話もあるようなので、帰るまえに飲みに行きます(笑)
 
写真:久々に先生方と。