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【鍼灸マッサージ師】「東洋医学勉強会」の薬膳講義!
2018年08月20日広報室より
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(以下、あはき師と略す)をめざし、臨床実習で日々患者さんと接する東洋医療総合学科(昼間部・夜間部)の3年生。今年は、その3年生有志が「東洋医学勉強会」を結成、8月2日に薬膳講義がありました。あはき師は、患者さんの身体の不調に対して治療を行うだけでなく、中医学理論に基づいて、食物をどのように摂ることが効果的かをアドバイスすることがあります。中国では「薬膳」と呼ばれています。
「教科書や資料から学んでもなかなか想像がつかない」「自分が見たことも食べたこともない食材を患者さんに勧められない…」という学生の声から、実際に薬膳を作ってみることに!
学生を教えるのは、中国留学経験もあるはりきゅうマッサージ治療室の渡辺明春室長です。
今回は、「冬瓜と肉団子のスープ」「完熟トマトの冷製パスタジェノベーゼ」「緑豆となつめのぜんざい」の3品を3チームに分かれ作ります。
まずは冷製パスタチーム。細麺のカッペリーニを使用します。カッペリーニがない場合はそうめんでも代用可能だそうです!
フレッシュバジルをトッピングすれば、冷製パスタの完成!緑白赤はイタリア国旗みたい!
こちらは、冬瓜スープチーム。冬瓜を切っています。
冬瓜というと冬のイメージがありますが、熱のこもりを除き、むくみを取る効果があり、高温多湿の日本の夏には最適の食材です。
肉団子にはたっぷり生姜も加え冷えすぎも防ぎます。
最後にお好みでパクチーをのせて…完成!
ぜんざいチームは、白玉を作るところから。
うまく茹であがったでしょうか?
彩りも綺麗なぜんざいの完成!
完成後は全員で試食!
冬瓜スープは、とっても優しい味で冬瓜もホクホク!肉団子の生姜もアクセントになって、何杯でも飲めそうなスープでした。
冷製パスタは、暑くて食欲のない夏にぴったり。どんどん箸がすすみます。
中国の家庭では定番の緑豆と棗(なつめ)使ったぜんざいは、甘さ控えめのデザート。初めてなつめを食べた学生さんも多かったのではないでしょうか?
「実際に作ってみたら思ったより簡単だった」「薬膳が身近に感じられた」「この料理なら自分でも作れそう!」と学生さんからも大好評!
渡辺先生と一緒に語らいながら…。
患者さんにアドバイスする上でとても良い経験になったかと思います。
このサークルは、残り数回で終了と聞いています。ぜひ後輩にも引き継いで欲しいですね!
<学生さんより>
6月から始動したサークル活動ですが、今回の薬膳講義で4回目の活動となりました。
前3回の活動では、東洋医学を用いて治療をするにあたり、患者さんの情報から治療方針をどう組立てるか(弁証)が難しいところなので、問診から治療方針の組立て、治療までの流れを渡辺先生の解説付きで見学する、ということを行ってきました。今回は東洋医学の一つである薬膳について実際に作ることで学びました。当サークルでは実用的な知識・技術を学び、自分たちの臨床に生かすことを目的に活動しています。現在は3年生のみで活動していますが、渡辺先生の講義はとても勉強になるので、今後は2年生、1年生に引き継いでいきたいと考えています。
サークル代表 篠崎(東洋医療総合学科1部3年)