東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】亜東書店さんにサキベー

2019年02月27日卒業生だよーん

今年度最後の亜東書店さんの販売日でした。
亜東書店さんは上野にお店を構える(神田から移転しました!)輸入図書専門の本屋さんです。


東洋医学や鍼灸に関係の深い中国や台湾などの本から日本のものまで大量に扱っております。このブログでも何度も言っておりますが、鍼灸の本って専門書なので普通の本屋さんでは買えないものが多い。だから勉強の為に買ってみよかなーって本屋さを覗いてっていう風にはなかなかいかないんですよ。というわけでー、東京衛生学園専門学校では年に3回校内販売をお願いしているのですが、今年度の最後の販売でした。


さて、今回販売に持ってきてくれた本の中ら大希セレクトでお薦め本をかんたんに紹介してみましょう。
写真右の『新・針師のおまもり』は浅川要先生が雑誌『中医臨床』(東洋学術出版社)に連載しているものをまとめたもの。業界にファンが多いです。「針師のお守り」シリーズは、『針師のお守り』『続・針師のお守り』に続く3冊目。新刊の『新・針師のおまもり』はこの写真を撮ったときにはまだ数冊ありましたが、先の2冊はものの一時間で完売でした。左の『鍼灸眞髄』は私も年に1度は見直す不思議な本です。医道の日本社のロングセラーです。


魅力的なタイトルにひかれて「先生、この本知ってますか」「おすすめですか」と質問してくる学生は多い。
木戸先生の『天・地・人治療』はすごい本です。宝の山。最高。まずは買ってよんでみるべし。


左の『煉丹術の世界』(あじあブックス)。中国由来の医の勉強をしていくと必ず勉強することになる煉丹術。不老不死の仙人になれる霊薬(仙丹)をつくる術なのですが、鍼灸を勉強していくといろいろなヒントが。立教大学教授の加藤千恵先生が執筆者の一人なのですが、まさかその加藤先生が…。おーっとまだ言えない(笑)。読んでおいたほうがいいよー。
右の『術数学の思考』(臨川書店)は武田時昌先生の新しい本。これまた中国由来の医の勉強をしていくと必ず勉強することになる易(えき)。ちょっと難しい本ですけど大変勉強になります!武田先生と言えば『易のニューサイエンス―八卦・太極図とコンピュータ』(東方書店)が有名ですが、こちらも超おすすめです。


左は宮川浩也先生の『温灸読本』(医道の日本社)。お灸好きの先生の治療院の名前にも入っている「温灸」。しかし、この本は温灸のことだけでなく、古典研究の専門家である宮川先生のすんげーところが随所に詰まっている本となっています。個人的にあ経脈と臓腑の関係性である「属」と「絡」についての解説はイラスト付きで思わず「おー!」って声でちゃいます。で、そんな宮川先生が関わって出版された『俗解難経抄』(北里研究所東洋医学総合研究所)。この難経は熊宗立の『新刊勿聴子俗解八十一難経』の注釈書として書かれた、谷野一栢自筆稿本『俗解難経抄』(三崎裕康氏所蔵)の翻字です。で、この谷野一栢さんがどんな人だったかと言うと…おーっとまだ言えないその2(笑)。これは容易に読めませんが、古典好きは買っておきたほうがいいよー。


こんな感じの販売ですが、卒業生も買いにきます。で、サキベーが来てくれた(^O^)。だんなさんといっしょに。


だんなさんの顔は見たことがある人もいると思います。2020年の東京オリンピックの競技種目でもある「ボルダリング」。サキベーも学生時代やってましたが、だんなさんはその有名人です!ってことで、さきべー入学した6月2日のお灸の実技の写真がこちらです(笑)


鍼灸師のみなさん、そして学生さん本を買いましょう。
本はいいよー。

東洋医療系図書係り 高橋大希