東洋医療総合学科Blog

頭に灸

2014年02月12日授業の様子

3年生はいよいよ来週の土日(22、23)が国家試験なわけだが、1、2年生はどうしてるかと言うと、決して遊んでいる訳ではなく、年度末の試験にむけて猛練習中です。
 
東京衛生学園専門学校の『鍼灸基礎実技』という科目は1~3年生まで継続して行われる授業なのですが、基礎の確認故、定期的に試験形式の確認をおこない、フィードバックを行って、場合によって、その最中に指導をしたりもします。これがけっこう厳しい。そして、年度末に1発勝負の試験を実施。これがまた、1発勝負だから学生さんの緊張も半端じゃないです。
 
写真:チズルちゃんの頭にお灸するカワグチさん。
 
でもまー、今、オリンピックをやっているから言うわけではないですが、選手達だって一発勝負だし、患者さんの症状によっては、その場の1回で何とかしないと困る状況だってあるのだから、実技試験くらい一発勝負でもと私は思うのですが…。
 
こういうと、皆(学生さん達)あーだこーだ言ってくるのですが(笑)、学校での皆さんの目標やゴールは試験に受かることではなく、確実な基礎を身に付けることですからね。
 
写真:こっちは、マッシーの頭にシホがお灸中。手元をアップすると…次の写真
 
スノーボードハーフパイプで日本人最年少記録で銀メダルを獲得した平野歩夢選手は、お父さんがスケートパークを経営しており、そこで徹底的に『基礎』を練習したそうです。昼間に雪上(スノーボード)で練習してきたことを、夕方以降は屋内でスケートボードに乗り替えて反復練習する。そんな事を当たり前のように繰り返し繰り返し。その『基礎』が今回のオリンピックで銀メダルに輝いた理由の1つに挙げられると思います。
 
こういう言い方は良くないのですが、普通の鍼灸師なんて目指して欲しくないんですよね(笑)。名人にしかできない技術をみんなができるようになれば、それは名人の技ではなく、当たり前の技になる。当たり前に名人になってくれるくらいでないと、今後の鍼灸界の発展はもちろん、1人の鍼灸師としてもやっていけないと思います。そして、名人になれないようなつまらない授業をやるつもりもない(笑)
 
写真:ほら(笑)。小さなお灸が見えるでしょ。髪の毛短い人(坊主頭)にお灸するのは難しいのだよ。
 
オリンピックで花開いた基礎。卒業して臨床に出たときに、東京衛生で身に付けた基礎は花開きます。だから、あーだ、こーだ言わずに、まずは基礎を練習しなさい。