東洋医療総合学科Blog

【東洋ブログ 大希のつぶやき】3年生だねー。

2021年05月13日授業の様子

高橋は鍼灸の実技と東洋医学系の座学を教えていますが、両方とも1年生がメインです。
なぜなら一番教えていて楽しいからです(笑)。3年生はあるいみ完成されているので、基礎実技のようなのは教えていて退屈するし、逆に新しいことを教えてもすぐにできないと「おいっ」って思っちゃいますので(笑)。

【写真】左、アヤコが首に鍼をしています。


そんな3年生の実技を見てみましょう。昨日の授業は来月から始まる「臨床実習デビュー試験」の為の練習でした。
※臨床実習とは鍼灸学校の科目の一つとして決まっている科目ですので、どこの学校でも実施しています。しかし、そこに罠があります(笑)。臨床実習の内容は統一されていませんので、クラスメイト同士でお互いの足に鍼を刺しても「臨床実習」になりますし、本校のように3年間の鍼灸実技の集大成として、一般患者さん(協力患者さん)の治療にあたる「臨床実習」もあります。どっちが3年生の実技に必要かは言うまでもないですが、どこの学校でもやってるわけではなしですし、やれるわかではないです。

【写真】再びアヤコ。肩に鍼してます。


【写真】手元アップ!「肩井(けんせい)」とうツボに刺しています。肩こりの代表のツボと言ってもいいかな。ここは深さと角度を間違えると
危ないツボです。肺に刺さってしまいます。刺さると激痛の後から呼吸が苦しくなって、そのままにしておくと…。うちの学生さんだと2年生で刺せるようになりますので、3年生ともなれば安心して見ていられます。


【写真】再びアヤコ。


【写真】手元アップ。「膏肓(こうこう)」というツボに刺しています。ここも危ないツボです。


【写真】反対側の「膏肓(こうこう)」


【写真】手元アップ。はい、アヤコお上手ですよー。


私が写真撮ってばかりで仕事しないので、この二人が指揮を取ってます。なのでこの授業は3人体制(教員)


そして、お灸。
【写真】エミが合谷(ごうこく)にお灸してます。


【写真】手元アップ。熱の緩和しているところ。教えて間もないのに、大分出来てきてますね。けっこうけっこう。


【写真】トシが「下巨虚(げこきょ)」っていうツボにお灸してます。


【写真】同じく緩和中。


ぐるっと周ってきたら、アヤコが患者役になっていた。この状態で足元から写真撮ると盛れないからやめて下さいって言われた。けど(笑)


【写真】二重顎っぽくなるのを回避してるアヤコ(笑)


【写真】回避中(笑)


アヤコ特集みたいなブログになってしまった(笑)。まっ、うちの3年生は黙々と技術を磨いていますよ。本日紹介した肩のツボ、「肩井(けんせい)」「膏肓(こうこう)」は、もう一度言うけど刺し方を気を付けないと危ないツボです。だからしっかり練習しないとダメです。でも、学校によっては、こういうツボに鍼を刺さないところもあります。何故かって?事故したら危ないから(笑)。笑えますよね。危ない技術だからしっかり練習して身に付けるのではなく、卒業してから各自でやろう!って考え。鍼灸学校の実技教育って、どこも同じじゃないからね。でも、入学するまで分からなかったりするんだよねー。だから卒業生に聞いたり下調べは大事。学校見学は行ったほうがいいよ。あなたの鍼灸人生は学校選びから始まるのだよ。
                                          カメラマン先生 高橋大希