東洋医療総合学科Blog

美容鍼灸

2014年06月04日授業の様子

美容鍼灸って言葉を聞いたことがありますか。
写真:3年生の授業。シマがルオウの顔に刺鍼中。
 
鍼灸治療は薬などと違って、異物が体吸収されるわけではなく、本人の体の力で病気を回復させる治療です。美容と言われる分野では、化粧品などを含めて異物を体につけますので、人によって、合うとか合わないとかがありますが、鍼灸はそんなことありません。もともと、鍼灸治療を受けることで、お通じがよくなったり、生理痛が治ったりと鍼灸の効果を実感している女性は多いですが、ついでと言っては何ですが、お肌の調子も良いみたい!というのはよく耳にします。
 
写真:ヨーコさんがキコリの顔に刺鍼を終えたところ。キコリ、その手は何(笑)
 
そんなこともあり、肌荒れや皺(しわ)、たるみ、くすみ、むくみ(浮腫)、目のくま、肥満、脱毛、顔色の改善、ニキビ、などの美容分野に注目して鍼灸治療を行っている治療院が最近多いです。これらの分野を一般的に美容鍼灸と呼んでいます。
 
鍼灸というと、年配の方や、腰痛肩こりといったイメージが先行しておりますが、スポーツ分野で用いられることが多くなってから、イメージがちょっと変わりましたが、美容分野に入ったことでさらに、イメージが良い方向へ変わってきている気がします。
 
写真:鍼を抜いているところ。キョウコと目があう。睨んでいるのか(笑)
 
鍼灸の啓蒙普及に一役、いや二役以上買っています。
 
先のお通じの話ではないですが、東洋医学は体全体の調子を整えることで、患者さんのつらい症状などを改善していきますので、つらいところに鍼を必ずするわけではないのですが、美容鍼灸ではその主な症状の部位として、顔面に鍼を刺すことが多いです。
 
写真:ナオの顔をアップで。ちなみに、攅竹、四白、承泣、水溝というツボです。
 
で、今日の写真は美容鍼灸の授業かというと、違います(笑)。
 
美容鍼灸以外にも、顔の症状っていっぱいあります。顔面神経麻痺、鼻づまり、眼の充血、花粉症などなどいーっぱい。ちなみに、眉毛の内側にある攅竹(さんちく)なんかは、腰痛の治療にも使います。
 
鍼灸の治療法にはいろんな種類があります。そして美容鍼灸にもいろんなやり方があります。美容鍼灸に共通しているのは、顔に刺すことが多い、ということでしょうか。だから、顔への刺鍼の基本を学ぶことで、自分の興味のある美容鍼灸法を勉強できるよになってきます。ま、3年生になってもやはり基本が大事ってことです。