東洋医療総合学科Blog

体験入学(鍼灸実技体験)を終えて

2014年06月17日受験生必読!

日曜日の体験入学に参加された受験希望の皆さん、参加頂きありがとうございました。
 
鍼灸実技を担当した高橋大希です。
 
私は東京衛生学園専門学校で教員をして今年で14年目になります。学校で、教員として実技の指導をしながら、治療院で臨床をしている鍼灸大好き人間です(笑)
 
東京衛生学園専門学校での鍼灸実技の様子を、ほんの20分程度ですが、体験して頂きましたがいかがだったでしょうか。
 
多くの方が、楽しそう!とか、面白そう!とかではなく、大変そう…厳しそう…と感じられたと思います。よく、『手に職を』ということを耳にしますが、その職って、楽しく簡単に身に付くものなのでしょうか。職って職業の職ですよね。職業って、それをすることで何等かの利益だったり収入があるものですよね。ましてや、それが医療に関係するなら、人の命が関わってくることなら。楽しく簡単にいくわけがないと思いませんか。少なくとも私や東京衛生学園専門学校ではそうは思っていませんし、思えません。
 
矛盾するようですが、正直、私の授業は楽しいです(笑)。自分で言うのも何ですが(笑)
でも、鍼灸師という職業を、鍼灸という技術や知識を身に付けようと思ったら、楽しいと思える気持ちと同じ位に、大変な厳しい練習も必要になってくるのです。とくに、私の教えている鍼灸基礎実技は、卒業生が現場に立った時の基本となる実技の内容です。この基礎と基本をどれだけ身に付けているかで、卒後の進路に大きな影響があります。
 
春に入学した1年生は、現在、その基礎の基礎を練習中です。体験入学での内容の後、実際の授業ではどのように進行してくのか、まずは下の3枚の写真をご覧下さい。
 
写真:正面から。イトー君とホリウチ君。…似てる(-_-;)!
 
写真:横から。ユカ。
 
写真:斜めから。タカギ君。
 
手に職を。と言う時の職、職人の職。ここには手から手へ伝わっている技術が存在します。
武道の世界に存在します。剣道だと、竹刀の持ち方、姿勢、足の運び方、一つ一つに意味があります。
 
鍼を刺す為にも意味のある技術が存在します。
3枚の写真に写っている1年生達。実はこの姿勢で20分間身動き一つせずにじっとしています。これからさらに時間は長くなっていきます。もう練習という表現より修業という表現のほうが似合います。修業ですよ、修業。
 
普通に鍼を持っているように見えますが、この姿勢には気を付けなければならないチェック項目が20近くあり、それら一つ一つをまずは知識として覚えて、注意しながら姿勢を作っていきます。
 
例えば、
頭の位置、肩の位置、肘の位置、足の位置。
頸の角度、肩の角度、肘の角度、手首の角度。
どの指を使うか、何に使うか、どこを使うか。それぞれの位置、角度…。
これらがどこの学校でも同じように教えてくれるのかと思ったら大間違いです。鍼灸師になるというのは、学校選びから始まっているんです。
 
何かに何かを刺すという経験は誰もがしたことがあると思います。
 
りんごに爪楊枝を刺す。
肉にフォークを刺す。
地面に棒を刺す。
これらは誰かに教わってきたことではなく、見よう見真似で出来てきたと思います。
 
では、職と呼ばれ、技術と呼ばれ、医療でもあり、国家試験でもある鍼灸師という仕事が、見てすぐに真似れるでしょうか。
 
もちろん、真似れません。真似れるわけがありません。
 
真似るには、どこを見て、自分と何が違うのかが分かっていないとできません。だから鍼灸の技術を身に付けるというのは大変なのです。私は普段臨床を行っているからこそ、その基礎の重要性を感じています。卒業して臨床の現場に出てからでは遅いのです。だから、時間をかけて授業の中で、一つ一つしっかりと技術を身に付けていくのです。
 
入学して2か月。多くの鍼灸学校では、1年生は自分の足に鍼を刺し始めます。でも、東京衛生学園専門学校で自分の足に鍼を刺し始めるのは、まだまだ先。授業をもっと早く進行しなくて大丈夫なのか、と思う方もいるかもしれません。でも、基礎をしっかりと身に付けた東京衛生学園専門学校の学生さんは、鍼を刺し始めてからが早い早い。しっかりと身に付けた基礎のお蔭で、次々と課題をクリアしていきます。結果、3年間という時間の中で、他校の追随を許さない技術が身に付くのです。
 
なぜ、東京衛生学園専門学校の実技が鍼灸専門学校一最強なのか。
 
すべてこの基礎の実技にあります。基礎は反復の繰り返し。鍼を刺すのがゴールではないのです。鍼を使って病める患者さん、ケガをしたスポーツ選手、そして美容の分野まで、鍼灸を使った全ての分野で活躍できる鍼灸実技の基礎を、徹底して身に付けさせます。徹底的に。だから、まー、楽(らく)なわけないじゃないですか(笑)。
 
厳しくてもいい!大変でもいい!それでも、しっかりした技術を身に付けた鍼灸師になりたい!病める人を、スポーツ選手を、そして美容の分野でもどんな場面でも鍼灸師として自分の夢を叶えたい!という入学希望の人は、うちに入学しなさい。責任をもって鍛えてあげます。ちょー厳しく(笑)。資格だけ取れればいいや、厳しいのが嫌な人は、どうぞどうぞ他校を受験して下さい(笑)。