東洋医療総合学科Blog

【サークル活動】2023年度「第1回 機能解剖学研究会」

2023年06月21日今日の東京衛生

今年度から新たに「機能解剖学研究会」がはじまりました。
今年度は3年生を対象にして実施しています。

今年度も埼玉県内の高校にてバレーボール部を対象にストレッチの指導に入ります。
研究会に参加している学生対象に、高校生を指導することを目標に体幹のトレーニングと肩甲骨周辺のストレッチを全員で行いました。



体幹の安定性はスポーツのトレーニングに止まらず、鍼灸やあん摩マッサージ指圧でも安定した姿勢をとるのに必要になります。
この姿勢が崩れると施術をしていると段々と自分自身の姿勢が辛くなってきます。
そのために今回は体のスタビリティを意識して自身の体の使い方ができているのかどうか、鏡を観たり互いにチェックしたりすることからスタートしました。

まずはお腹と腰の安定性を図るためドローイン等の体幹トレーニングを患者さんの運動レベル別に合わせて行えるように数種類実施しました。
3年生は5~6月から臨床実習がスタートしています。
Ⅰ部の3年生はすでに一般の患者さんを受け入れての実習が始まっていますので、実習でも使えるようにいろんな患者さんを想定して進行していきました。

アスリートでもお年寄りでも、できることは違えど、トレーニングとしては同じです。
筋力など運動能力に合わせてどんな人に対しても指導できることが大切です。
学生自身が体感して、どのように伝えるのがわかりやすいか考えて実践することで、周りの人に還元できるようにしたいですね。

使えていない筋肉を使えるように神経疎通を図る動きを中心に学生自身で体感したり、ペアになって互いの動きを確認したりすることで、意識する場所や動作の誘導の仕方など体験してもらいました。
学生自身も意外と使えていない筋肉があったことに驚いていました。ホント気づかないものですよね。

体が動くようにしてから、肩甲骨周辺のダイナミックストレッチを全員で行いました。
肩甲骨の動きを確認しつつ、スタティックストレッチとダイナミックストレッチの違いや効果など解説しながらの内容でしたが、臨床実習が始まっている3年生だけあって、互いにワイワイやっていましたが、質問も飛び交っていました。3年生の真剣に取り組み姿勢には改めて感心しました。

今回は高校生への指導のシミュレーションを想定して内容を組みましたが、普段の臨床でも使えるものに学生自身に体感してもらうことを重視しました。
臨床実習の中で使ってもらえるとうれしいですね。

次回は、腰痛に対する鑑別方法と授業で習った指圧とあん摩の手技で効果を出す施術をやります。基本が大事!

東洋医療総合学科
専任教員 川井