東洋医療総合学科Blog

【サークル活動】2023年度「第2回 機能解剖学研究会」

2023年07月11日今日の東京衛生

機能解剖学研究会も早2回目となりました。




前回は体幹のトレーニングと肩甲骨周辺のストレッチを行いましたが、今回は腰痛に対する評価と鑑別、施術をテーマに進めていきました。

まずは腰痛の鑑別方法について説明をしていきました。腰痛といっても様々な原因が考えられます。
椎間板ヘルニア、椎間板性腰痛、椎間関節性腰痛、腰椎分離症、筋筋膜性腰痛、仙腸関節性腰痛、脊柱管狭窄症などなど、考えられる病因は多岐に渡ります。

今回はこれからの病因を動作からある程度判断できるように、体の構造と動きを絡めて説明していきました。
学生の頃って病気の名前や症状は知っているけど、患者の病態から疾患名を考えていくことについては、ほとんどの学生が苦手です。
本格的に臨床実習も始まり、どう考えていいのかわからない3年生のために、腰痛に対しての鑑別とその施術をテーマとしました。


おっくん反ってます。

まずはじめに、なぜこの検査で病因がわかるのか、身体の構造を説明しながら実際に学生1人に患者役をやってもらってみんなで考察していきました。
体を診る時は患部だけでなく全身を診ていきます。痛みの原因として何が考えられるか、みんなで見つけていきます。
単純な体前屈・後屈でもみんな体の動かし方がバラバラなわけです。
どこに問題があるのか、診る目を養うきっかけになるといいですね。


さきちゃんとやっちゃんペア。これは臀部の施術ですね。


山﨑さんも真剣にやってます。

今回は身体診察に加えて、腰部の施術をやりました。今回は指圧の母指圧です。
今回のモデル患者の学生が股関節の動きが悪いことが判明したので、股関節の施術を急遽追加しての実技練習となりました。
腰椎の構造を考えながら圧を加える方向を確認して、母指で圧を加えた時の指の感覚を全員に体感してもらいました。
学生は思っていた圧と違っていてほとんどの学生が驚いていました。


治療は施術と確認の繰り返しです。
学生も施術ごとに変化が出ているか確認し、また施術して確認を繰り返す中で、どの学生も自分の指に集中していました。


「なみちゃんの手がついた!」(これ術後です)

今までは施術の流れを覚える作業に没頭していましたが、患者さんを診るようになって3年生の意識も少しずつ変化してきているようです。
今後の臨床実習で3年生がどのように振る舞うのか楽しみです。
来月は肩こりに対する評価と鑑別、施術についてやっていきます。

東洋医療総合学科
専任教員 川井